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日本の靖国神社の戦史博物館「遊就館」に、韓国の朝鮮時代の将軍が使用した甲冑(かっちゅう)
が保管されていることが3日に明らかになった。同館は8日まで開催する特別展「神風~そのふき
ゆくかなたへ~」で、これらを展示している。
かぶとには額部分に軍の最高統帥権者であることを示す「元帥」との文字が刻まれ、上部に金色
の竜と鳳凰をかたどった彫刻が取り付けられている。よろいの仕立てなどから、18~19世紀に
作られたものとみられる。
(写真)
URLリンク(img.yonhapnews.co.kr)
▲ 展示されている朝鮮時代の甲冑
遊就館側は、1884年の甲申政変(朝鮮で起こったクーデター)で朝鮮の民衆に殺された日本の
軍人・磯林真三の名義で、1885年に神社に寄贈されたと説明している。
朝鮮半島から日本に渡った文化財を追跡している慧門(ヘムン)和尚は、保管状態や製造年代
などを考慮すると、韓国でも見つけることは難しい貴重な文化財だと話している。
一方、靖国神社は「蒙古襲来(13世紀の元と高麗軍による攻撃)と国難に立ち向かった護国の
戦士たち」をテーマに遺物を展示し、当時の上皇が書いたという「敵国降伏」の額のすぐ横に、
元軍の攻撃とは関係のない朝鮮時代の甲冑を展示した。
(写真)
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▲ かぶとの額部分には軍の最高統帥権者であることを示す「元帥」という文字が刻まれている
これに対し慧門和尚は、「李舜臣(イ・スンシン)将軍が使用した物と同じ形の甲冑を、よりによって
『敵国降伏』という文字の隣に展示した意図は釈然としない」とし、抗議の書簡を神社側に送った。
李舜臣は豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、水軍を率いて日本軍と戦った朝鮮時代の英雄。
ソース:東京=聯合ニュース
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