10/11/28 10:47:19
「フランスの美食」など食文化が無形文化遺産に
料理自体は対象にならず…食材獲得法や食事法など、食卓文化のすべてを申請
韓国も宮中料理を再申請へ
地中海沿岸に暮らす人たちは、知恵を分かち合う目的で一つの食卓を囲む。メキシコの人たちは、
食べ物が神と人間を結んでくれる媒介だと信じている。フランスの人たちは、料理とワインの調和を楽しみ、
ゆっくり食事を取ることが、よい料理に対する礼儀だと考えている。16日、地中海沿岸やメキシコ、フランスの、
三つの地域の食文化が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が選定する無形文化遺産に一斉に
登録されたことから、「食文化」に対する関心が高まっている。食文化がユネスコの無形文化遺産に
登録されたのは今回が初めてだ。
3地域は、ユネスコに食文化の登録を申請し、「健康的な食事(diet・地中海)」
「美食(gastronomic meal・フランス)」「料理(cuisine・メキシコ)」と、それぞれ異なる単語を使用した。
料理自体は無形文化遺産の登録対象にはならないため、これらの地域は、食材獲得法や料理法の伝授、
食事法、料理に関する伝説などを合わせた食文化全般を掲げた。
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フランス政府は、無形文化遺産の申請書に「フランス人の95.2%が、フランス式の食事が自分の伝統
およびアイデンティティーの重要な部分を占めると信じている。フランスの人々は、食事を共にし、
『味』という喜びを分かち合うことを好む」と記載した。
フランス式の食事を定義する特徴としては、▲料理と相性のいいワインとのマッチ
▲アペリティフ(食前酒)→前菜→野菜を添えた魚あるいは肉類→ チーズとデザート→食後酒が出る食事の順序
▲フランス人の好みに合った、美しく対照的なテーブルセッティング▲食事をしながら「料理がとてもおいしい」
など料理を褒める会話を交わすこと-などを挙げた。フランス式の食事を伝授するための最も重要な資源は
「多くの美食家」だ、と申請書で説明されている。
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地中海沿岸に暮らす人たちは、「食事は共に集まり、話をするためのもの」と信じている。
「食卓に座る理由は食べることではなく、集まること」ということわざがあるほどだ。
地中海式料理の登録を共同で申請したスペイン、イタリア、モロッコ、ギリシャは、
「地中海地域で食事とは、社会的交流であり祭りだ」と主張した。「siga、siga(ゆっくり、ゆっくり)」という
ギリシャ語は、地中海沿岸での3時間を超えるゆったりした食事の文化を代表する言葉だ。
韓国の「身土不二」のように、土地と材料の調和を重視し、オリーブ油、ブドウ酢、ナッツ、オリーブなど
コレステロールが低く、体にいい材料を使用する健康的な料理だという点も、「地中海式」の長所だ。
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メキシコの人たちは食べ物を、天と地を結ぶ媒介と見なしている。人間の誕生、死亡、労働、結婚など、
生老病死の節目ごとに、「食べ物の摂取」は欠かすことのできない儀式として登場する。
「人間はトウモロコシから始まった」「結婚を控えた新婦に、多産を願い人形型のパンを贈りなさい」
というように、食べ物と関係する伝説も多い。三つの地域の食文化が一度に無形文化遺産に
登録されたことから、食文化を文化遺産に登録するための各国の競争は過熱化するとみられている。
文化財庁のイ・ギョンフン国際交流課長は、「2008年に朝鮮の宮中料理の無形文化遺産登録を申請したが、
ユネスコは当時、料理や食文化は商業性を帯びる懸念があり、(登録の)考慮対象にしないという立場だった。
最近ユネスコの方針が変わったため、宮中料理の登録を再び推進する計画だ」と話した。
キム・シンヨン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2010/11/28 10:20:58
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