10/11/21 07:40:43
中国で新卒争奪戦 日本企業、「負けず嫌い」求める
日本の企業が開いた中国の大学新卒向け集団面接会では、大学生が熱心に事業説明や採用条件を
聞いていた。この後、個別ブースに移動し、個人面接が始まった=上海、奥寺写す
URLリンク(www.asahicom.jp)
日本の企業が、本格的に中国で大学新卒者の確保に動き出した。年630万人という世界最大の市場に
狙いを定め、日本本社の幹部要員として採用する。中国では、優秀な人材は待遇のいい欧米企業に流れていた。
日本企業は、高給の「本社採用」を武器に、中途の即戦力も併せて呼び寄せる考えだ。
「金鉱を掘り当てた気分。正直、ショックです」
中国上海で、人材大手のリクルートが中国の有名大新卒者向けに初めて開いた集団面接会。
米コンサルティング大手、ボストンコンサルティンググループ(BCG)の内田有希昌パートナーは
2日間の面接を終え、こう感想を漏らした。
いい学生が2~3人いればと半信半疑で参加したが大当たり。「すでに上海と北京で6人に内定を出し、
さらに数人採用するかもしれない」
同社は近年、東大や慶応大などの有名校を中心に日本で年十数人を採用してきた。
だが、「安定志向の草食系が多く、戦闘意識の強い野武士タイプが減っていた」と内田氏。
それで中国に来てみたら、「負けず嫌いで、競争意識の強い、我々の大好きなタイプがうじゃうじゃいた」
同社は、面接時の日本語能力は不問。面接に来た学生の大半は一度も海外へ行ったこともないのに
英語を滑らかに話す。日本語など、素地があるから内定後に学ばせれば十分という考え方だ。
中国の学生は転職意識が高いのがリスクという人もいるが、内田氏は「日本でも2~3年で辞める
草食系エリートは多い。定着するかは会社次第だ」と意に介さない。
リクルートによると、3~6日、北京と上海で開いた面接会に参加した大学は39校。
北京大や清華大、上海の復旦大など中国のトップ校を中心に約1万人の学生が集まり、
その中から適性テストや面接を通過した大学4年生計1千人が面接に臨んだ。
リクルートの上海現地法人で面接会の責任者、伊藤純一さんは、中国人学生の人気が高かった背景を
「日本企業の中国現地法人は欧米企業より給与が安く、優秀な人材の確保が難しかった」と説明する。
現地法人採用だと企業のトップにはなれないとも見られがち。それが、今回は給料が高く、昇進もできる
本社採用なのでたくさん集まったとの見方だ。
一方、企業の方は、三井住友銀行やみずほフィナンシャルグループ、キリンビールやコニカミノルタなど
22社が参加した。各社とも人事権限のある責任者が現地入りし、数日間の面接で内定を出す
スピード勝負の会社もあった。
参加料は1社100万円。さらに1人採用するごとに110万円支払う契約。決して安くないが、リクルートは
「日本の10倍以上、630万人もの新卒の中で競争に勝ち抜いてきた人材から選べる」と価値の高さを強調する。
上海の面接会に臨んだ玩具大手タカラトミーは「あまりに優秀。日本の学生より自分のキャリアアップの
計画が明確で、上昇意識がある」(福元紀哉人事室長)との理由で、予定の2人を上回る3人に内定を出した。
同社は将来新卒採用の半分を外国人にする計画があり、「中国人の採用が増えれば、その分日本人の枠が少なくなる」と話す。
(>>2以降に続く)
朝日新聞 2010年11月21日
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※依頼ありました(依頼スレ133、>>250)