10/11/20 10:26:57
今年7月、「水に浮く装甲車」だったはずのK21装甲車が、貯水池に入ったところ浸水して沈み、
操縦していた下士官が死亡する事故が発生した。
この事故について、韓国軍の合同調査団は19日、設計上の欠陥が原因だったと発表した。
設計時、戦闘要員が搭乗しない状況に備えていなかったという。
装甲車の前方浮力が不足しており、後方に兵士が全く乗らない場合、車体が前のめりになって沈むという説明だった。
水陸両用装甲車のような先端軍用装備は、さまざまな戦闘状況や厳しい環境でもびくともしないよう、設計されなければならない。
兵士を乗せないで機動する状況を想定せずに設計したというのは、全く納得できない。
K21装甲車は、開発後も兵士12人をぎっしり乗せた状態でのみ、約20回の運用試験を行ったという。
「未来型小銃」として軍が誇っていたK11小銃は不良率が47.5%に達し、先月には第一線への支給が中断した。
最新鋭の高速艦は直進できずジグザグに走り、実戦配備すらできなかった。
8年にわたる研究の末に開発された新型戦闘靴は、水が染みこむ不良品だった。
韓国軍は、不良兵器が出るたびに、詳細を明らかにせず、フタをしてやり過ごそうとしてばかりだ。
昨年末、国防科学研究所の試験場(京畿道抱川市蒼水面)で発生した爆発事故も、
砲弾メーカーに責任があるという結論を下したにもかかわらず、実際にメーカー側に責任を問うことはなかった。
国防部は、今回のK21装甲車の事故でも、「2007年に開発が終わった事業のため、懲戒の時効(2年)が過ぎており、
懲戒はできず、厳重警告を行う方針」と発表した。
巨額の税金をつぎ込んで開発した先端兵器が沈み、壊れ、酒に酔った人のようにふらついても誰一人処罰できないのなら、
これからも不良品は生まれ続けるだろう。
K21装甲車のメーカーには、現役時代に少領(少佐に相当)以上だった元軍人18人が勤めているという。
退役した軍人が防衛産業入りし、後輩の将校との間で、兵器の開発・生産と関係する契約・検収に際して「前官礼遇」が行われなかったか、
徹底して調査しなければならない。軍の捜査機関・調査機関の能力が低くて難しいのなら、別の方法も探ってみなければならない。
今や、兵器開発に民間企業のノウハウを適用し、同時に競争システムも導入すべき時だ。
記事入力 : 2010/11/20 10:08:25
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