10/11/20 06:12:42
10月下旬、早朝の成田空港。追跡チームは、旅立つ1人の人物を追っていた。
元大手電機メーカーの技術者Aさん、51歳。行く先は中国だ。
商品企画の部長をしていたAさんは、去年早期退職に応じて会社を辞めた。
これから中国の電機メーカーの最終面接にのぞむという。
「当然、日本の中で仕事が見つかれば選択します。しかし、離職から1年経ち、
いろいろ企業面接を受けさせていただいたが、ノーというケースが多かった…」
やむを得ず中国へ向かうことを決心したというAさん。このあと厳しい現実に直面することになる。
海の向こう中国に活躍の場を求めざるを得ない技術者たち。その先に何が待ち受けているのか、追跡が始まった。
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■日本メーカーのリストラが中国の格好のチャンスに
海を渡った日本人が開発した家電製品が売り出される―。
追跡チームは東京・台東区にある中国家電メーカー「ハイアール」の日本の販売拠点を訪ねた。
目にしたのは日本の年末商戦を見据えた新製品・ドラム式洗濯乾燥機。
設計、開発、デザインに至るまで、担当したのはハイアールに雇われる日本人だ。
回転するドラムの振動を大幅に低減する新たな「バランサー」は世界初の技術、日本ではまだ実用化されていない。
ハイアールは、この洗濯機が「日本人によって開発された」ということをセールスポイントに、
品質の高さをアピールし、日本での売上げの拡大を狙っている。
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では、中国メーカーで活躍する日本人技術者とはどんな人たちなのか。
追跡チームは、労働組合の関係者や人材紹介会社などを徹底調査。ある事実が明らかになった。
続きます
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