10/11/20 01:24:59
「報道倫理を守り、中共の垂れ流し報道の前に確認を-」
16日朝、東京都築地に本社を置く朝日新聞社前に青い横断幕が掲げられ、
往来する人々はこう書かれたチラシを受け取ると足を留めた。
「日本法輪大法学会」が配るチラシには、次のように記されていた。
「中国公安当局の情報を公平な立場から確認することもなく掲載し、
迫害を与える側に立たれてしまった行為を懸念し、
中国本土での実情を朝日新聞社の社員の方々に知っていただこうと、
15~19日の期間、朝日新聞社の前でビラを配ることに致しました」
事の発端は、10月25日午後。
この日の朝日新聞夕刊一面(都内版)に掲載された記事の一つの段落にある。
同社中国特派員が、重慶市で起きた反日デモを現地から報道した記事だ。
「中国政府がデモに厳しい姿勢を取り始めた背景には、対日関係に改善の機運が出ていることに加え、
深刻化する就職難や物価高騰などに不満を持つ市民が反日デモに乗じて抗議活動をし、
反政府運動に発展することへの警戒があったという。
一部のデモには、中国政府が『邪教』と断じた気功集団の『法輪功』が関与している
との情報が公安当局に入り、危機感が強まった」
NPO法人日本法輪大法学会の鶴薗雅章代表は
「この日の夕方、知人から『朝日がありえないことを書いている』と電話が入った。
近くのコンビニに走り、朝日新聞を手にとって見ると、反日デモに関与する
などといった内容が書かれていたので驚いた」と当時を振り返る。
反日デモへの関与、邪教、公安当局の強まる危機感。ネガティブな言葉が並ぶ記述に、
「中国で当局に弾圧を受けている法輪功学習者は、仲間と会うことさえも難しく、
会えば『秘密集会』と断じられ、その場で逮捕されてしまう。デモの参加などありえない話だ」
と鶴薗氏は続けた。
法輪大法学会は記事発表の翌日、 記事訂正を求める文書と迫害事実を伝える資料を持参して、
朝日新聞を訪ねた。およそ2週間後、同社広報部より届いた返事には
「中国公安当局に入った情報を伝えた」とあるのみで、同会の記事訂正要求には応じなかった。
■情報源の開示と報道の公正
しかし、この返答に鶴薗代表は納得しない。
「中国政府が法輪功迫害のためにデマを流す可能性は排除できないはず。
日中間の対立感情が高まっている中で、日本人に与える
法輪功のイメージを悪くさせたことは大きな問題です」としている。
中国公安当局に入った情報が、どのように朝日新聞に流れたのか。
記事を執筆した同社中国総局の峯村健司記者に、11月9日夕方、電話を入れた。
「法輪功が迫害されていることは知っているか?」の問いに、峯村氏は「知っている」と回答。
当局に入ったという法輪功デモ関与の情報源について尋ねると、
「取材のルートについては一切答えられない」と述べた。
情報提供者の保護などを目的に、記者は情報入手ルートを明かさない。
峯村氏の回答は一見、筋が通った弁明に見受けられる。
しかし、峯村氏は取材可能である日本の法輪功への取材を一切行っていない。
これについてジャーナリストで在米中国問題評論家の石蔵山氏は
「朝日新聞の今回の報道は、明らかに新聞の公正原則に反している」と指摘する。
「新聞報道の基本は真実を伝えること。現実社会は非常に複雑であるため、
記者はなるべく公正でバランスがとれた報道を要求される。
この報道では、中国公安当局に入った情報として法輪功は反日デモに参加したとしているが、
朝日新聞にとって、法輪功側からの事実確認や態度表明は簡単に入手できるのに、
この程度の努力さえしていないことは、明らかに、公正の原則に反している」
と同社の報道姿勢を批判した。(>>2以降に続くです)
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