10/11/19 22:47:40 BE:1016955656-PLT(15002)
中国「AAA」企業、7段階下の米企業よりもリスク大-CDSが示す
11月19日(ブルームバーグ):
最上級格付けの中国企業の信用リスクは、米家庭用洗剤メーカーのクロロックスや
米住宅関連用品小売りホーム・デポよりも大きいと金融機関は見ている。
中国で5日から取引が始まった人民元建てクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)がこうした状況を示している。
中国の格付け会社から「AAA」を付与された企業の社債保証コストは、米格付け会社
ムーディーズ・インベスターズ・サービスから少なくともその7段階下の格付けを付与された
米企業よりも高い。
金融機関12社によれば、これら中国企業の5年物CDSのスプレッドは平均83ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。
CMAによると、クロロックスとホーム・デポの平均は68bpとなっている。
これら2社のムーディーズ格付けは投資適格級で3番目に低い「Baa1」。
英スタンダードチャータード銀行のクレジット戦略責任者、ビジェイ・チャンダー氏(香港在勤)は電話インタビューで、
「破産手続きを取り巻く透明性の欠如や、デフォルト時損失率(LGD)に関する前提が中国では異なることが原因だ」
と指摘した。
ムーディーズのシニアアナリスト、イワン・チュン氏によると、中国人民銀行(中央銀行)が1997年に債券に対する
規制を開始して以降、上場債券がデフォルト(債務不履行)となった企業はない。
それでも、中国債券市場を監督する中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)の時文朝秘書長は今月、
市場が拡大するなかで投資家は「救命胴衣」を必要としているとの見解を示した。
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)