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違法タクシーの被害に遭った日本人観光客が車のナンバーを交通取締班に通報五日ぶりに御用
先月24日午前0時30分、韓国を訪れていた日本人Sさんは、友人4人とソウル市東大門区でショッピング
を楽しんだ後、ワゴンタイプの大型タクシーに乗った。だが、それは模範タクシーといわれる正式なジャン
ボタクシーではなく、「コールバン」と呼ばれる貨物運搬用のワゴン車で、ジャンボタクシーを装って違法に
黒の塗装を施し、メーターやタクシー灯を設置した無許可のタクシーだった。メーターの金額は異常な早
さで上がり、宿泊先のオリンピック・パークテル・ホテル(ソウル市松坡区)に到着したときには、料金が
15万ウォン(約1万900円)にまで跳ね上がっていた。通常なら3万ウォン(約2200円)ほどの距離だ。観光
ガイドのシン・ドンマンさん(43)は、「Sさんは韓国が好きで何度も訪れたのに、不愉快な目に遭ってとても
傷付いていた」と語った。
ソウル市交通指導取締班は今月5日、被害届を受けて追跡を開始した。Sさんが記憶していたタクシー
のナンバーに一つだけ誤りがあったものの、取締班は類似した番号を照会し、容疑者の車両を2台に絞
り込んだ。1台は1.3トンの貨物車両だったため対象から外れ、もう1台が残った。ここから、車両の所有者
(62)が浮上した。この人物はこれまでにも駐車違反、バス専用車線通行違反、環境負担金未納など33件
の違反歴がある悪質ドライバーだった。
取締班は、このドライバーの自宅や外国人が集まるソウル市内の東大門・南大門・南山などで捜査に
当たったが、なかなか所在がつかめなかった。しかし、追跡開始から五日目の今月9日、取締班は世宗
ホテル(ソウル市中区明洞)前の道路で、問題の車両が走行しているのを発見。取締車両に乗り込み、
乙支路から明洞にかけての路地を1時間にわたり尾行し、このドライバーを捕まえた。
運送指導チームのソ・ヨンソン・チーム長は、「外国人を相手に法外な料金を請求するのは国家的な
恥となるため、徹底的に追跡した。コールバンは法的には貨物車両に分類され、法外な料金について
懲罰を下すことができないため、代わりに違法なメーターやタクシー灯などを設置した容疑で、このドラ
イバーを摘発した」と語った。19人のメンバーからなるソウル市の交通指導取締班は、今年に入り違法
改造、違法メーターの設置などで56台の違法なコールバン・タクシーを摘発した。
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