10/11/15 15:51:34
(3)日本に対し感情的には拒絶、理性的には評価
日本の銀行に勤める王燾さんが日本や日本人と聞いて最初に思いつくものは、その仕事への熱心さ、緻密さ、
丁寧さ、礼儀作法等の国民的素地であるという。
ある記者も王燾さんと同じ観点を述べた。日本に勤めている彼女の従姉が自転車に乗っていて高齢者にぶつ
かってしまった際、なんと、その高齢者の方から繰り返し謝り、自転車の妨げになって申し訳なかったと詫び
てきたため、従姉はその対応に困ったという。
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シドニー大学在籍中の劉晶晶さんの日本に対する気持ちは「好き>嫌い」で、その「好き」の部分は、その多く
が日本の流行文化に関わっているそうだ。「小さい頃から『鉄腕アトム』『一休さん』『花の子ルンルン』を
見てきて、とても印象に残っている。その後、大河ドラマを見るようになり、日本の映像作品はとても細やか
だと感じた。それに比べて中国の作品は雑な感じがする。」
張瑩さんは、「私は日本のアニメや漫画が大好き。それは、中国のアニメ以上に、中国の子どもたちを夢中に
させている感じがする」「日本のアニメは、文化侵略になりかねないほどの魅力を持っている。日本にそんな
計画があるのかどうかは分からないけれど。」と語る。
「日本は嫌いだけど、日本の科学製品はすごく魅力的。」こう話すのは劉希鵬さん、その理由は「だって、精巧
でかっこよくて進んでいるから。」「科学技術的な角度だけで見れば、我々より日本の方が遥かに進んでいる
ことを認めざるをえない。」羅小武さんも言う。
これら個別の事実から得られた結論は、日本の文化や科学製品が既に「ある程度」、中国の若者の生活に浸透
しているということである。そして、それは、恐らく王燾さんの言う「中国人の日常生活に日本や日本製品が
欠かせなくなっている」という「程度」なのである。実際、中日間係に波風が立つたびに、必ず敏感な言葉に
なるのが「日本製品」である。「中日間に問題が起こり、その責任が日本にあると思う場合、どのような行動
に出るか」という質問に対し、実に30.86%の人が「日本製品やサービスをボイコットする」を選択した。
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「私の周りでは、多くの人がよく日本製品をボイコットすると言っているが、それはただの一時的な鬱憤晴ら
しに過ぎない。彼らは日本製品ボイコットと叫びつつ、普段通り日本製品を使っている。」あるプロカメラマ
ンは、自分を例にしてこう話す。「ニコンやキャノンのカメラを捨て、国産カメラを使うなんて考えられない。」
彼の説明によれば、その原因は日本の製品が非常によくできていることだけでなく、中国の製品の質が悪いか
らだという。「こういうことは、他にもたくさんある。」
ここから、中国人の日本に対する評価が一定でないことがうかがえる。「日本に対する感情的認識と及び理性的
認識は一致しているか」という問いに対し、「違いがある、感情的認識がマイナスイメージで、理性的認識が
プラスイメージ」を選択した人が38.13%、「完全に一致する、ともにプラスイメージである。」を選択した人
が2.31%、「完全に一致する、ともにマイナスイメージである。」を選択した人が29.28%、「違いがある、感情
的認識がプラスイメージで、理性的認識がマイナスイメージ」を選択した人が11.25%だった。また、19.03%の
人は「なんとも言えない」を選択した。もし理性的認識の面からだけ見れば、今回の調査で、日本に対してプ
ラスイメージを持つ人(合計40.44%)と、マイナスイメージを持つ人(合計40.53%)の数はほぼ一致している
ことになる。
「感情マイナス、理性プラス」を選択した人の多くが、「民族感情を除けば、日本が好き。」としている。
チャイナネット 2010/11/15
URLリンク(japanese.china.org.cn)
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