10/11/12 08:49:30
尖閣諸島付近での中国漁船衝突事件をきっかけに日中両国の関係が悪化、修復の糸口は見えない。中国人に人気の富士山
を観光資源に抱える富士河口湖町の観光業者は「当面、中国からの大口の団体ツアーは見込めない」と口をそろえる。円高傾向で
日本ツアーを控えるムードも追い打ちをかける。外国人客をメーンにしたホテルは最近、中国だけでなく東南アジアからの観光客を
新たな主力ターゲットに見据え、PRを強化するなど、稼働率を高めようと懸命だ。
「スラマダタン、アバガバ?(いらっしゃいませ、ご機嫌いかがですか)」。男性従業員が、マレーシアから訪れた夫婦にマレー語で話すと、
夫婦は笑顔を見せ「ガババーイ(元気です)」と答えた。
富士山が正面に見える河口湖畔の富ノ湖ホテル(外川凱昭社長)。インバウンド(外国人観光客)専門のホテルとして2001年に
オープンし、外国人向けホテルとしては町内大手といわれる。
宿泊客の半数を占めるのが中国、台湾、香港という中国系。料金はツインベッドの部屋で1泊2食付き1人6500円と、ビザの
発給要件が緩和された中国の幅広い市民に利用しやすい設定で、入館者は増加の一途をたどった。
ところが9月以降は尖閣諸島問題で大口予約のキャンセルが相次いだ。10月の中国の建国記念日に当たる国慶節の大型連休は、
入館者の8割近くを中国人と見込んだが、4割にとどまった。天野隆支配人は「来日する中国人観光客を見ていると、それほど反日感情
が強いとは思わなかった。ただ中国人の客足が戻るのは来年の旧正月以降。年内は厳しい」とみている。
中国人観光客の落ち込みをカバーしようと、タイやインドネシアなど東南アジアを中心にPRを強化。9月はラマダン(断食月)休暇が
あるイスラム圏、10月は連休が多いタイなどをターゲットにした。11月後半から新年にかけてはマレーシアやシンガポールなどからの
観光客を取り込む考え。天野支配人は「長引く円高の影響もあり、ダブルパンチの状況。中国一辺倒にならず、さまざまな国の観光客
を呼び込みたい」と話している。
ソース(山梨日日新聞) URLリンク(www.sannichi.co.jp)