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8日付米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、16面建ての韓国特集を掲載し、相次いで苦言を
呈した。同紙は「ソウルは今週、主要20カ国・地域(G20)首脳会議を迎えるが、目前に迫る都合の悪い真実
と向かい合わなければならない。それは、経済的奇跡を生んだ戦略の寿命が尽きかけており、新たな戦略を立
てるのは容易ではないという真実だ」と指摘した。
同紙は1960年代の貧困時に始まった韓国の高度成長が、軍事独裁下で少ない資本の効率的投資によって成し
遂げられた点を高く評価した。しかし、さらに飛躍を目指すためには、政治、経済、文化の各方面で根本的な
変化が必要だとも指摘した。
統計を見れば、韓国は既に成長鈍化の兆しが鮮明だ。過去15年間で成長潜在力はほかの先進国に比べ落ち込み、
現在は年約4%だ。
同紙は韓国政府の優先課題について、経済に対する細かい干渉をやめることだと指摘した。一例として、ビール
市場への新規参入規制や証券取引所の賃金への介入を挙げた。
女性や外国人移住者に対し排他的で、男性中心主義、儒教的年功序列文化の伝統があることにもメスを入れる
必要がある。韓国の女性の平均賃金は年間1万6931ドル(約137万4000円)で、男性の3万2668ドル(約265万
2000円)の半分をやや上回る水準にすぎず、先進国では格差が最も大きい。深夜に及ぶ飲酒文化で、極端な
ケースでは、退勤後の社会生活は風俗飲食店で行われたりする。ホステスが酒をつぎ、男性と会話するという
ムードでは、女性が事業や人脈づくりの機会を得ることは難しい。同紙の指摘はそう続いた。
同紙は韓国政治について、2012年の大統領選挙に向けた候補たちの争いが既に始まったとし、与党のハンナラ
党の朴槿恵(パク・クンヘ)元代表、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長、金文洙(キム・ムンス)京畿道知事、
野党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)民主党代表を主な候補として紹介した。
全炳根(チョン・ビョングン)記者
朝鮮日報 2010/11/09
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