10/11/04 20:59:34
中国の胡錦濤国家主席は4日、国賓としてパリに到着。6日までの滞在中にサルコジ仏大統領と
会談し、11日からソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議での主要議題である
通貨制度改革などについて意見交換するほかフランス企業との大型契約に調印する。
エリゼ宮(仏大統領府)は「両国間のパートナー関係は包括的かつ戦略的である。包括的とは
両国のあらゆる分野をカバーするからだ。戦略的とは国際舞台で中国は回避不能の役割を果たし
ているからだ」と述べ、主席訪仏の重要性を強調している。
首脳会談では特に、大統領が議長を務めるG20(12日以降)とG8(来年1月以降)の「準備」
に多くの時間が割かれるとみられる。大統領はG20では通貨制度や国際通貨基金(IMF)の改革
国連安保理常任理事国の拡大などの議題で進展を狙っており、いずれも中国の協力が不可欠だ。
エリゼ宮筋によると、中国が輸出制限中のレアアースに関しては、欧州連合(EU)が世界貿易機関
(WTO)への提訴を模索中であるため議題にあがる可能性もある。
一方、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏の釈放問題や人権に関する議題は回避されるとみられる。
釈放問題ではクシュネル外相が声明で釈放を訴えたのに対し、大統領は沈黙したまま。首脳会談後の
慣例の共同記者会見が開かれないのも人権問題などの質問が出るのを予測してのこととみられる。
3日付の仏経済紙レゼコーによると、仏原子力大手アレバが中国の電力大手、広東核電集団(CGNP
C)と10年間で2万トンのウラニウムを供給する30億ドル相当の契約に調印する。ほかにエアバス
約100機の契約などいくつかの大型契約も見込まれており、人権より契約優先というところか。
ソース:MSN URLリンク(sankei.jp.msn.com)