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ロシアのメドベージェフ大統領が1日、日本側の中止要請を無視して北方領土の国後島を訪問したことに対し、
前原外相は同日昼、ベールイ駐日ロシア大使を外務省に呼び、直接抗議した。
ベールイ大使は会談後、記者団に「訪問は(ロシアの)国内、内政問題であり、大統領の判断だ」と語った。
菅首相は1日午前の衆院予算委員会集中審議で、「(北方領土は)我が国の領土であるという立場をずっと一貫して取っているので、
その地域に大統領が来られたというのは大変遺憾なことだ」と述べた。外相も、「日本の原則的立場と全く相いれず、
我が国、国民の感情を傷つけるもので、極めて遺憾だ」と強調した。
ロシア最高首脳の北方領土訪問は「実効支配を既成事実化する」(外務省幹部)という意味合いを持つだけに、
外相は9月29日、大統領が「近い将来、必ず北方領土を訪問する」と発言した際にもベールイ大使を呼び、
「大統領が訪問すれば、日露関係に重大な支障が生じる」と警告していた。
外務省筋によると、今回の訪問について、ロシア側からは事前通告もなく、「
日露関係悪化は避けられない」(同)との見方が強まっている。
(2010年11月1日14時16分 読売新聞)
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