10/10/30 15:35:09
【久保田るり子の外交ウオッチ】「尖閣上陸宣言」で実効支配に動き始めた石垣市
尖閣諸島をめぐる中国漁船衝突事件後の日本政府の媚中外交はどこまで迷走する? 業を煮やした尖閣を行政
管轄する沖縄県石垣市は市政と議会が動き始めた。今週、中山義隆市長(42)らが菅政権に上陸許可を要請。
今後、不許可となった場合は逮捕も覚悟で年内にも上陸する意向を明らかにした。「本来、国がやるべきだが、
これ以上放置できない」と立ち上がった石垣市の声に、菅政府はさあ、どう応えるのか。(久保田るり子)
「上陸宣言」は一歩も引かない構え
「許可が下りなかったら行動する。今回は上陸許可要請というより、上陸宣言なのです」
中山知事はきっぱりと述べた。上陸は「固定資産税評価」や生態系調査が名目だが、目的は「経済活動を伴う
実効支配への道を付けること」(市関係者)だ。政府の許可が得られれば、次は学術調査や観光開発と中長期
計画を視野に入れている。
「将来は尖閣周辺をクルージングやトローリングもできる海にしたい」(中山市長)
石垣市は今春、4期続いた革新市政から自民党市政に転換した。市議会も9月の市議選で自民が与党となった。
その直後の尖閣問題。市議会は今月20日、共産党を含む満場一致で尖閣上陸決議を可決。市長と市議は26日
政府に上陸許可を正式要請した。
政府は国会会期中を理由に「前向きな検討する」と対応したが、中国を正面から刺激することになる石垣市の
行動を承認する見通しは低い。
石垣市議会の伊良皆高信議長は「実効支配を確実にするには、上陸して経済活動をするなどの行動が必要だ。
本来は国が対応すべきだが、昭和53年(1978年)以来、中国の領海侵犯が続いていて国は事なかれ主義
だった。このままでは尖閣は危ない」と述べ、国側が不許可もしくは回答の引き延ばしを図った場合は、民間
ヘリを借り上げて上陸する準備を行っていることを明かす。
中山市長は「市長には行政権があり、無許可上陸でも逮捕はできないことを法律的に確認している」と話すが、
石垣市が無許可で行動に出た場合、海上保安庁は政府と石垣市の板挟みになりそうだ。
無許可の場合、市長らが尖閣・魚釣島に向け出航、沖合に出た時点で海保が救命装備の不備を理由に船舶安全法
で航行を阻止することが可能だ。これは漁船に比べ客船は安全基準が厳しいためだが、実際は阻止の口実となる。
市長らが魚釣島まで無事到着し上陸した場合も、「島を借り上げている政府の意志に反している」と、警察当局
が上陸者に軽犯罪法違反で任意同行を求めることも可能だ。
中国船長を釈放した日本政府がもし、地元市長らの上陸を阻止するとしたら、これはもう歴史的なパロディ!
としか言いようがないが、菅政権は地元の問いかけに、近い将来、答えを出さなければならない時がくる。
>>2に続きます
MSN産経ニュース 2010/10/
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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写真
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海上保安庁の巡視船と接触後、保安官の立ち入り検査を受ける中国のトロール漁船=7日午後2時15分ごろ、
沖縄県・尖閣諸島の久場島沖(第11管区海上保安本部提供)