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世界で5番目に高速鉄道を持つ国となった韓国は、フランス・ドイツ・日本に次ぐ、世界第4の高速鉄道の技術を
持つことになった。1994年に韓国が高速鉄道の技術開発に着手してから、わずか16年でここまでの地位を築いた。
高速鉄道の技術開発に着手した当時、韓国の技術で可能な最高時速は150キロ程度にすぎなかった。フランス
などの先進国に比べると、技術的に15年遅れていた。だが、韓国鉄道技術研究院のキム・ギファン次世代高速
鉄道事業団長によると、現在その格差は3-5年程度に縮まり、高速鉄道車両の国産化率も88%まで上昇したと
いう。
速度も先進国と同程度の水準まで向上した。韓国高速鉄道(KTX)の最高時速は300キロで、先進国の車両と大差
はない。中国の高速鉄道の速度(時速330-350キロ)は韓国よりも速いが、技術面では劣っている。
しかし、車両や信号設備に関しては、まだ先進国に比べ遅れを取っている。なお、電動車の分野では、「KTX
山川(サンチョン)」を製作した現代ロテムが、世界で5位のシェアを占めている。
土木や軌道の分野では、どの国にも引けを取らない状況だ。韓国鉄道施設公団のキム・ビョンホ高速鉄道事業
団長は、「土木や軌道の分野は、先進国のフランスやドイツ、日本と比べても遜色(そんしょく)がない。外国
の技術者たちも、KTX京釜線の第2期工事区間(東大邱-釜山)の試運転の際、異口同音に『世界最高水準だ』
と認めた」と言う。世界的に高速鉄道の技術輸出が可能とされている国は、日本・フランス・ドイツに加え、
韓国・スペイン・イタリア・中国ぐらいしかない。高速鉄道は電動車だけでなく、信号・通信設備、建設技術、
運営などすべての分野が結合し、発展していかなければならない総合的な事業だからだ。
韓国は現在、ブラジルや米国カリフォルニア州などに高速鉄道の技術を輸出するため奔走している。高速鉄道の
関係者たちは、ブラジルの高速鉄道の受注の可能性について、「先進国に比べ技術的には若干遅れを取ってい
るが、ブラジルが欲している技術はすべて備えており、価格面でも競争力があり、技術移転の面でも強みがあ
るため、やる価値のある競争になるだろう」と語った。
キム・ミンチョル記者
朝鮮日報 2010/10/29
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