10/10/29 09:22:28
緊急救援予算95億ウォン、すでに使い果たす
与党ハンナラ党の安商守(アン・サンス)代表は28日、300人以上の死傷者を出したインドネシアの津波被害について、
「人道的な支援や、救援に協力していくべきだ」と述べたが、これに対し外交通商部の内部ではため息が漏れた。
インドネシアに対し人道的な支援を行うためには、今年95億ウォン(約6億8400万円)が計上されている
「海外災難緊急救援予算」から拠出しなければならないが、同予算を先月に使い果たしたためだ。
安代表は「主要20カ国・地域(G20)首脳会議の議長国として、災害に苦しむ国を助けるため、
国際社会で先頭に立つべきだ」と強調したが、救援活動に必要な予算がないため、
国際社会で先頭に立つどころか、恥をさらす事態となった。外交部の関係者は、
「まずは無償援助のための予算のうち、一部を転用するという案を検討しているが、
予算の転用は同予算(95億ウォン)の8-10%程度のみ可能だ」と語った。
韓国は昨年、開発途上国に対する援助国で構成される、経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)に加盟したが、
緊急救援予算は2007年度に95億ウォンが計上された後、そのまま据え置かれている。
外交筋は「DACの加盟した以上、それに見合った予算を計上しなければならないにもかかわらず、
予算の増額をしようとせず、年初から、早期に使い切ってしまうとみられていた」と語った。
救援活動のための予算が底をついたため、今月22日にベトナムで発生した洪水被害に対する支援には、
無償援助のための予算を転用した。その額は10万ドル(約810万円)にすぎない。
外交筋は「ベトナムとの経済関係を考えれば、恥ずかしい金額だ」と語った。
なお、緊急救援予算は、08年と昨年も10月ごろに使い果たしている。
記事入力 : 2010/10/29 08:57:29
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