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★総書記後継に習近平氏「権力闘争回避」人事か
【北京=佐伯聡士】中国の習近平国家副主席が共産党中央軍事委員会副主席に就任、
胡錦濤総書記の後継者の地位を確定させたことについて、
欧米などで「権力闘争で習氏が勝った」との見方が広がる中、
複数の共産党筋は20日、逆に、「権力闘争を避けるための人事だった」と明言した。
今回の人事は、胡氏が2007年の第17回党大会以来、
権力バランスに配慮しながら着々と進めてきた後継構想の総仕上げだ。
胡氏が2期目に入る17回大会で、江沢民前総書記派の重鎮であり、
それまで党組織を完全に掌握していた実力者の曽慶紅・国家副主席(当時)が常務委員を退任。
胡氏の最高実力者としての権威が確立した。
これと同時に、江氏が強く推した習氏が政治局常務委員入りし、
党内序列6位となったのは、その見返りともいえるバランス人事だった。
習氏は高級幹部の子女グループ「太子党」の大物で曽氏とも関係が深い。
だが、派閥色が薄く、江派ではない。胡氏としても受け入れ可能な人選だった。
その結果、胡氏の政治基盤である「共産主義青年団」(共青団)出身で、
胡氏の「意中の後継者」とされていた李克強氏は、習氏より下の7位にとどまった。
中国筋は「習氏が胡氏の後継者になるのは既定路線となった」という。
共青団グループの力を突出させるのは、
指導部内の安定団結にマイナスになるとの胡氏自身の判断が働いたとされる。
ソース (2010年10月21日07時45分 読売新聞)
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