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朝鮮学校を知って
2010年10月21日
県内の在日朝鮮人の子どもたちが通う前橋市荒牧町2丁目の群馬朝鮮初中級学校(児童・生徒36人)が
9月に創立50周年を迎えた。
24日、祝賀行事として、子どもらが民族舞踊や打楽器演奏、合唱を披露し、父母らがホルモン焼きなどの模擬店を出す。
「朝鮮学校のことを知ってほしい」と地域住民に来校を呼びかけている。(新宅あゆみ、石渡伸治)
初中級学校は日本の小中学校にあたる。
朝鮮民族のために学校があることや、学校運営に苦心していることを知ってほしいとしている。
24日午前11時から記念式典を催したあと、祝賀公演として、チョゴリ姿の児童・生徒らが舞踊や打楽器演奏を
グラウンドの特設舞台で披露するほか、父母、卒業生らとともに合唱をする。9月から週1回練習してきた。
グラウンドには飲み物のほか、やきそばやカルビスープ、ホルモン焼き、キムチ、すじ肉などの模擬店が出る。
体育館では児童・生徒の絵画作品を展示する。
雨天の場合、会場は体育館に移す。
約1千人の卒業生は全国各地におり、昨年末から各期に1、2人いる実行委員が訪ね回って記念式典の開催を連絡。
うち400人近くが駆けつけるといい、初の「大連合同窓会」のかたちになる。
群馬朝鮮初級学校は1960年9月、高崎市栄町で発足した。
64年に中級部が併設され、72年に現在地に移転した。
児童・生徒は、甲信越地方に朝鮮学校が整備されていなかった60年代後半には300人以上いたという。
朝鮮学校は、各種学校扱いで都道府県所管だが、地方自治体からの補助金は少ない。
県内では私立学校への補助金と比べ1人あたり5分の1程度だ。
また、中学卒業程度と認定される試験に合格しないと公立高校の受験資格が得られない。
同校の運営を支えているのは、児童・生徒の父母らでつくるアボジ(父親)会、オモニ(母親)会、卒業生、
同じ在日朝鮮人たちだ。
父親たちが運動場の草むしりをしたり、母親たちが週1回、昼食を当番で作ったり。
図書室用の本を集めたり、資金を募って体育館の音響設備をそろえたりもした。
2007年にできた日本人による「群馬県朝鮮学校を支援する会」(真下治之代表幹事、約80人)も、
会費の一部を寄付するなどしている。
安重根(アン・ジュン・グン)校長は「校内では朝鮮語を使い、朝鮮の地理や歴史も教えているが、
他の教科は日本の学校と変わらない。ぜひ催しを見に来てほしい」と話している。
高校にあたる朝鮮高級学校は県内にはないが、4月から始まった高校無償化について、朝鮮高級学校は除外された。
現在、民主党内で朝鮮高級学校への無償化の適用基準が議論されている。
URLリンク(mytown.asahi.com)