10/10/21 01:00:00 veHm3lTl
ちなみに戦略核原潜の仕事は指令を受けたら海面近くまで浮上し
高圧の圧搾水蒸気でミサイルを海面上数メートル上に放り上げるだけだ。
原潜から放り上げられたミサイルのロケット・モーターが点火されるのは
大気中に伝播する核攻撃指令電波を受信した瞬間だ。
もし原潜で反乱なり受信命令の誤りによって核攻撃指令が出されていない中で
原潜が核ミサイルを発射したら海面上に放り上げられたミサイルはロケット・モーターに
点火されることなく,そのまま落下し その数十トンのミサイルが原潜本体に激突する。
大気中にアメリカが発信している核攻撃指令があればロケット・モーターに点火され
ミサイルは目標に向かった飛び始める。
つまり 米英の合意がなければロケット・モーターには点火されない仕組みだ。
しかし それでも起爆装置はイギリス製だ。
つまり英米間の関係から止む無くミサイルを発射し目的地にミサイルが着弾しても
最後の最後で核爆発を起こさせない最後の決定権はイギリス側が留保するという
仕組みになっているのだ。
英米でさえ これだけの仕組みを使って核の共有をしている。
このような中で日本だけが全く独自の核開発と核保有が可能だろうか?
そもそも先のfail safeのような国際謀略や陰謀の恐ろしさを考えるならば
日本の意思決定の仕組みと安全保障の体制は核の保有にふさわしい形へと
抜本的に見直さなければいけないだろう。
そして現在の日本においては核保有にふさわしい体制も覚悟も責任感もない。
核の保有が問題ではなく核の保有にふさわしい国として日本は存在しているのか?という問題だ。