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記事入力 : 2010/10/14 16:08:50
【コラム】海洋面積が中国の3倍に及ぶ日本
中国が尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる領土紛争で強い姿勢を見せるのは、島の位置が理由だ。
尖閣諸島は台湾の真横に位置し、日本の本島からは1000キロ以上も離れている。
地図だけで判断すれば、日本の実効支配は不自然に映る。
尖閣諸島は元来、中国の影響圏の下にあった。
しかし、1895年の日清戦争に勝利した日本が、国際法上の無主物だとして自国の領土に組み入れた。
こうした経緯から、国際法的な根拠があるかは別として、日本側の歴史的な名分はやや弱い。
中国が好き勝手に「力のやいば」を振り回すのも、このためだろう。
強大国の「領土欲」は旺盛で、とどまるところを知らない。
他国に近接する島まで自国のものにしてしまうほど、あからさまな欲望を見せる。
中国は尖閣諸島沖の漁船衝突事件をめぐり日本を非難しているが、中国がまともな振る舞いをしているかというと、
そうでもない。
中国も、フィリピンやベトナムの沖合にある南沙諸島まで南下して領有権を主張し、済州島の南方にある
離於島(中国名・蘇岩礁)までも狙っている。
海の領土に早くから注目してきた日本は、想像以上に「海の富豪」だ。
国土面積(世界60位)は狭いものの、経済的な主権が及ぶ海洋(排他的経済水域〈EEZ〉)面積では世界6位となっている。
中国やインドの3-4倍に及ぶ海洋を支配する、ぜいたくな海洋大国なのだ。
ピンとこなければ、海洋地図を広げてみるといい。
太平洋の北西部分にある広大な海が、すべて日本の海域として塗り分けられているのを見たら、
衝撃を受けるかもしれない。
このうち相当部分が、19世紀末から20世紀初めにかけて日帝が進めた膨張路線に関係している。
他国が国際法に明るくなかった時代に無人島を探し回り、自国の国旗を立てたのだ。
その結果、日本の領海は不自然なほどに膨張した。
最西端は台湾のすぐ横まで接近し、最南端はフィリピンの目前、東側は太平洋の真ん中まで広がっている。
日本の領海を東西に結んだ直線距離は、3140キロに達する。経度では33度、時差に換算すれば2時間以上の
差が出るほど巨大な領域だ。
最東端の南鳥島は、東京から1800キロ離れた太平洋上にあり、グアム島近くに位置する。
大海のど真ん中に、ソウル・ワールドカップ競技場のわずか1.5倍ほどの小さな島がぽつりと浮かんでいる状態だ。
興味深いのは、南鳥島の住所だ。日本は軍用機で5時間もかかる離れ小島の行政区域を「東京都」とした。
住民もいないこの島を、首都と見なして守るという強い意志の表れといえる。
最南端にある沖ノ鳥島の住所もやはり、「東京都」で始まる。
この島の最高峰(?)は海抜わずか15センチ、海面上に出ている面積は10平方メートルにすぎない。
ダブルベッドの大きさほどの「岩礁」に等しいのだが、これを守ろうとする日本の努力は涙ぐましいものがある。
万が一の水没を避けるため、4000億ウォン(約300億円)を投じて防波堤を築き、チタニウム合金の金網で覆っている。
このおかげで日本は、沖ノ鳥島の周辺200カイリに40万平方キロのEEZを確保できた。
ダブルベッドほどの島一つでも、韓国のEEZ(約30万平方キロ)の全合計面積を上回る領域になる。
こうして太平洋の北西部を自国の領海にした日本が、東海(日本海)の独島(日本名:竹島)まで奪い取ろうと
圧力をかけている。
それを考えると、故・李承晩(イ・スンマン)元大統領の「無鉄砲な」独島先占がありがたく感じられる。
国力のなかったこの時代に「李承晩ライン(海洋主権線)」を宣言(1952年)し、軍隊を派遣して日本の船舶を追い出した。
これがなければ、独島の運命は今ごろどうなっていたか、想像もしたくない。
朴正薫(パク・チョンフン)社会政策部長
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