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★中国の日本国債売却が波紋 意図巡り憶測も
中国が8月に日本国債を2兆円も売り越していたことが波紋を広げている。
仙谷由人官房長官は8日の記者会見で
「財務省と長期金利がどう変動したのかを含めて分析したい」と述べた。
中国は財政危機に陥ったギリシャの国債を買い増す方針を打ち出すなど、
世界最大の外貨準備を外交カードに使う姿勢をにじませている。
日本国債売りの意図はなにか、憶測を呼びそうだ。
財務省が8日発表した8月の国際収支統計によると、
中国の日本国債の売越額は2兆182億円。単月で過去最大だ。
今年1~7月まで累計約2兆3千億円を買い越していたが、一転してそのほとんどを売り払った。
統計に出てくる中国の日本国債の売買の大部分は外貨準備の運用資金の売り買いとされる。
「外貨管理は極めて技術的で、政治的配慮は入りにくい」(関山健・明治大学特任講師)
というのが一般的な見方だ。
中国が7月まで買い越していた大半は長期債ではなく、満期1年以内の短期債だった。
市場関係者の間ではもともと、欧州の金融不安に伴う資金の「緊急避難」とみられており、
今回の売却についても「円高局面で利益確定に動いたのだろう」とみる関係者が多い。
ただ、日中関係がきしみ出しているだけに、中国当局の真意は気になるところ。
「尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件が起きた9月に中国がどう動いたか注視したい」
(財務省幹部)との声も出ている。
ソース 日本経済新聞 電子版 2010/10/8 19:22
URLリンク(www.nikkei.com)
関連ソース
国内投資家だけが国債を保有する時代でない、国債管理政策が重要=仙谷官房長官
URLリンク(jp.reuters.com)