10/10/07 15:29:40
4日夜(現地時間)にブリュッセルで行われたアジア欧州会議(ASEM)で、菅直人首相と中国の温家宝首相
の日中首脳会談が、廊下にあったいすに座って、偶然を装われて行われた。実際には、仙谷由人官房長官と
中国外交を統括する戴秉国(たいへいこく)国務委員が1日、電話で協議し、首脳会談の事前調整をしていた
ことが6日、明らかになった。
日本に関する情報を提供する米国のブログ「japanprobe.com」では、この会談に、英語の通訳しか同行して
いなかったことに驚きを持って伝えている。
筆者は、多くの人々が、この会談を日中関係が良くなっている兆候とみなし、事態はすぐに正常化するだろう
と思っているだろうと語る。しかし菅首相と温首相の会談で最も驚くべきことは、会談の準備ができていなか
ったという事実だと指摘する。ASEM会議で両首相がどのように会談するのかが、日本のメディアでも議論
されていた。しかしながら、菅首相と側近らは、温首相との会談の機会について、明らかに楽観的で、中国関
係の専門家や通訳を連れて行く必要性さえ感じなかったという。
菅首相は即席の廊下会談だったにもかかわらず、「割と自然に、普通に話ができました」とインタビューに答え、
温首相との関係に風通しをよくする機会を持ててよかったと述べたと紹介。一方、中国側はこれまで、ブリュ
ッセルで両首相が会談をすべきだとする日本側の提案を、もみ消していた。菅首相は、温首相と会談すること
で、事態の行き詰まりを打破したいと考えていたようだと述べている。
この中国側の妥協しない態度は、事態を悪化させ、日本側の会談が行われるかもしれないという楽観的な考え
に、ほとんど希望を与えない状態だったと説明。会談は外務省関係者でさえ予期せぬことで、菅首相に同行し
ていた外交筋は、両首相が偶発的に廊下で出会い会談に合意したので、驚いたと話していたという。いかに与党・
民主党が外交力に乏しいか、批判の対象になるだろうと述べている。
このブログ記事には、日中関係の外交に疑問を持つ多数の意見が寄せられている。「日本政府の愚かさを知って
悲しく思う」や「英国が米国の許可なしにニューヨークに侵攻したら、米国人は英国人に戦争を仕掛けると確信
する。しかし、互いに尊重しているのでそんなことは決して起こらないと思う」などの意見がみられた。
また「日本の領土が中国人に侵害されたのに、日本政府は中国側に厳しく対処せず、中国に気を遣う素振りさえ
みせている。これらの行動は私が知っている日本ではない。なぜ日本は中国が日本の領海と認めた事実につい
て話し合わないのだろうか」といったコメントもつづられている。(編集担当:田島波留・山口幸治)
サーチナ 2010/10/07
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