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何千ものデモ参加者達が国家主義的熱情を露わにしつつ、日中両政府の領土紛争への処理について厳しく批判しながら、
東京中心部の商業地区を練り歩いた。
「我々の意思を政府に届ける必要がある」と土曜日のイベントを企画したがんばれ日本の主催者の田母神俊雄元航空幕僚
長は述べている。「日本は国際法に基づき船長を逮捕すべきであったが、日本はそうはしないであろう事を(中国は)知ってい
る。そのため、我が国は見くびられている」と、スピーチ後のインタビューで彼は述べた。
主催者は東京の一大商業地区である渋谷から始まったデモに最終的に約2700の抗議者が、アジアの二大経済大国間で
生じた船舶衝突事件に対し中国が見せた、過剰に攻撃的な対応に抗議するために参加したと述べている。また、彼らは日本
政府が中国の圧力に屈したと考え、その事についても批判を加えている。中国船の船長の釈放決定と衝突時の証拠ビデオ
公開の拒否は、抗議者達の罵りを高める結果を生んだ。
総参加者数は確認することが出来なかった。警視庁は集計する事を避け「全ては問題なく終了した」と述べるに留まっている。
右派の活動主義者達が国家主義的な声を上げ、正規メンバーの枠を超えた関心を集めた結果、同様の会議が全国で30の
都道府県で組織され、日本の継続的な領土問題への関心を示したとデモの主催者は語っている。
「中国があのようなやり方で過剰反応してる以上、日本が黙ってるわけにはいきません。そう思ったので、今日参加する必要
があると考えました」と、IT関連企業で働く木間由里さん(28)は語った。この種の政治的なデモに参加したのは、今回が初め
てだと木間さんは語っている。「尖閣諸島は日本の領土である事は疑う余地はありません。ですが日本の外交対応は弱腰に
過ぎ、一方で中国の対応は必要以上に恫喝的な物でした」と彼女は語った。
右派による集会は、しばしば古い世代の人々を引き寄せるが、最近の事件がチャットルームやMixi(日本で人気のあるソー
シャルネットワーキングサイト)に集まる若い日本人達に活気を与えていると、木間さんは述べている。「my日本」と呼ばれる彼
女もしばしば閲覧するオンラインフォーラムは、約3万人の人々を引き付けているのではないかと、木間さんは推測している。
微風によってはためく日本国旗に埋め尽くされた中、渋谷のNHK付近に設置された仮設ステージに上った論者は、聴衆から
の喝采を受けた。一時間半にわたり、論者は日中両政府に厳しい批判を浴びせかけた。
午後の日差しが照りつける中、開会挨拶を終えた田母神氏は自身の演説を始めた。彼は中国が『愚かにも』尖閣諸島(中国
では釣魚台として知られ、また中国領だと主張している)を要求していると語り、日本がそうした主張に屈するのならば、領土の
支配権を失うことになるだろうとも述べた。
(続きます)
ソース:Wall Street Journal 2010年10月2日午後2時39分(米東部時間)
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