【ODA】途上国援助 防衛費より少ない、もっと増やすべき 中国へのODAは戦後日本外交の成功物語の一つだ 信濃毎日新聞[10/03]at NEWS4PLUS
【ODA】途上国援助 防衛費より少ない、もっと増やすべき 中国へのODAは戦後日本外交の成功物語の一つだ 信濃毎日新聞[10/03] - 暇つぶし2ch1:東京ロマンチカφ ★
10/10/03 13:49:48
 2011年度の予算編成作業が進んでいる。この機会をとらえ途上国援助についてあらためて考えたい。ここで
力を入れ直さないことには、戦後営々と積み上げてきた成果も損なわれると思うからだ。

 世界140カ国の首脳が途上国開発を話し合う国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットが先日、
米ニューヨークの国連本部で開催された。合意文書は、各国が10年前の会議で合意した数値目標の実現に
向けて「あらゆる努力」を傾けることを誓っている。

   <かつての世界一が>

 1990年を基準として2015年までに、▽飢餓・貧困人口を半減させる▽5歳未満の幼児死亡率を3分の1
にする▽妊産婦の死亡率を4分の1にする▽エイズのまん延を阻止し減少させる-。

 文書が掲げたこれらの目標の多くが達成を危ぶまれている。サミットは、取り組みの不足をあらためて確認する
場になった。

 目標達成が難しい最大の理由は資金不足だ。国連は会議に先立ち、先進国から途上国への援助額が
200億ドル(約1兆7千億円)不足している、との報告書を発表している。

 中でも日本である。ここ十数年の政府開発援助(ODA)予算を見ると目を覆いたくなる。

 ピークは1997年度の1兆1700億円。世界一だった。その後減り続け、昨年度は6700億円。9・11テロを
きっかけに援助拡大に転じた米国、ドイツ、英国、フランスに次々に追い越され、世界5位に甘んじている。

 国連はODA予算の国民総所得比を0・7%にする目標を掲げている。日本は0・19%。話にならない水準だ。
橋本、小渕、森、小泉…と、歴代政権が大なたを振るい続けた結果である。

   <情けは人の…>

 財政が苦しいのに、ほかの国を助けるなんてとてもとても-。そんな声が聞こえてきそうだ。

 そう思えるのは、援助を一方的な恩恵と考えているからではないか。発想を切り替えよう。

 軍事力の行使を自らに禁じている日本にとり、ODAは発言力を確保するための大事な手段の一つである。
いわば国際社会で生き抜くための道具だ。民主化、軍縮など日本が世界で目指すものを実現するてこになる。

 地球の裏側の出来事が直接、日本に響いてくる。途上国の暮らしがよくなり社会が安定すれば、日本経済の
成長にもつながる。そして何より、貧しい人々に手を差し伸べることは国際社会の一員としての義務である。

 先の戦争の後、米国は日本に対しララ物資、ガリオア・エロア資金といった援助を注いだ。それは単に、日本人を
助けるためだったのではない。日本を西側陣営にとどめ置いて、米国の国益を実現するためでもあった。

 ララ物資による脱脂粉乳の給食を覚えている人は今でも多い。相手国の人々が求めるものに的確にこたえる
援助は、たとえ額は少なくても効果が大きい。

 東南アジアの国々を訪ねると、日本の援助で整備された橋や道路、空港を見かける。そうした施設は先々に
わたり「日本」をPRし続けてくれるだろう。

 日本は中国に対し、累計で3兆円を越えるODAを供与してきた。中国が日本に戦争の賠償を求めなかった
ことに対する見返りの色彩も帯びた援助である。

 中国経済は日本の援助もてこに成長を遂げ、今では世界経済の支え役になっている。対中ODAは、その意味
が中国の人々に十分浸透していないうらみはあるとしても、戦後日本外交の成功物語の一つに数え上げていい
だろう。

 情けは人のためならず。この言葉はODAにこそ当てはまる。

>>2-5あたりに続く

信濃毎日新聞 10月3日(日)
URLリンク(www.shinmai.co.jp)


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