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■11月の大統領来日直後に
【ワシントン=佐々木類】日米両防衛当局が、11月のオバマ米大統領の来日直後から、
米海軍と海上自衛隊を中心に空母ジョージ・ワシントンも参加しての大規模な統合演習を
実施することが明らかになった。作戦の柱は、沖縄・尖閣諸島近海での中国漁船衝突事件を
受けた「尖閣奪還作戦」。大統領来日のタイミングに合わせ統合演習を実施することにより、
強固な日米同盟を国際社会に印象付け、東シナ海での活動を活発化させる中国軍を
牽制(けんせい)する狙いがある。
日米統合演習は2004年11月に中国軍の潜水艦が沖縄県石垣島の領海を侵犯して以来、
不定期に実施されている。複数の日米関係筋によると、今回は、中国軍が尖閣諸島を
不法占拠する可能性をより明確化し同島の奪還に力点を置いた。
演習の中核は、神奈川・横須賀を母港とする米第7艦隊所属の空母「ジョージ・ワシントン」を
中心とする航空打撃部隊。イージス艦をはじめ、レーダーに捕捉されにくい
最新鋭ステルス戦闘機F22、9月1日から米領グアムのアンダーセン基地に配備されたばかりの
無人偵察機グローバルホークも参加する予定だ。
第1段階では、あらゆる外交上の応酬を想定しながら、尖閣諸島が不法占拠された場合を想定。
日米両軍で制空権、制海権を瞬時に確保後、尖閣諸島を包囲し中国軍の上陸部隊の補給路を断ち、
兵糧攻めにする。
第2段階は、圧倒的な航空戦力と海上戦力を背景に、日米両軍の援護射撃を受けながら、
陸上自衛隊の空挺(くうてい)部隊が尖閣諸島に降下し、投降しない中国軍を殲滅(せんめつ)する。
演習は大分・日出生台(ひじゅうだい)演習場を尖閣諸島に見立てて実施するが、豊後水道が
手狭なため、対潜水艦、洋上作戦は東シナ海で行う。
演習に備え、米海軍はすでにオハイオ級原子力潜水艦「ミシガン」(1万6764トン、
乗組員170人)を横須賀基地に派遣。最新鋭のバージニア級攻撃型原潜とともに参加する。
空母ジョージ・ワシントンは、作戦半径1千キロ以上の艦載機のFA18戦闘攻撃機や、数千の
標的を捕捉できるE2C早期警戒機を使い、東シナ海洋上から中国沿岸部だけでなく内陸部の
航空基地も偵察する。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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