10/10/03 10:47:00
高級ディナーに不満の声=「ソウル・グルメ」
「ソウル美食祭り」に登場した有名シェフたちの料理
海外メディア、韓国伝統料理に強い関心
27日夕方、ミシュラン三ツ星シェフのミッシェル・トゥアグロ氏が披露した7コースのディナーが、
ソウル市江南区三成洞のグランド・インターコンチネンタル・ホテルでお目見えした。
これは、ソウルを美食都市として宣伝し、海外のスターシェフを通じて韓国料理の長所を広めよう
というイベント「ソウル・グルメ」(26日-30日)の一環として提供されたもの。
同イベントでは、六つのホテルで、最低30万ウォン(約2万1900円)=税込み、以下同=、
最高50万ウォン(約3万6600円)のディナーが 7種登場。トゥアグロ氏のディナーは、
ホタテのキャビア添え、トリュフを中に入れて花の形にしたエンダイブ、スープに入った白ワイン風味のタイ、
韓国産牛ロース肉と味付け野菜、イチジクを載せた小さなギョーザなどが続いた。味はどうだったのか。
残念ながら、三ツ星シェフの名声にふさわしくない、平凡な水準だった。
デザートも、韓国国内のフランス料理専門店の水準にも満たない程度で、個性が全くなかった。
韓国で美食専門ブロガーとして有名なパットバッハ氏は、「全体的に、完成度が期待に満たなかった」と評した。
価格は42万ウォン(約3万 700円)だった。
28日夕方、招待されたシェフ6人が、1コースずつ提供した250人分のディナーは、
一人当たり50万ウォンとさらに高かった。卵のスパゲティと薫製にんにくのオイルピューレ、
焼きイカ松の実のクリーム添えから始まり、サンフン・ドジャンブル氏(ベルギー)が、
キムチと唐辛子みそ、エゴマの葉、タイを使った料理を披露した。6コースのうち、独創的な料理もあったが、
50万ウォンという超高価ディナーとしては、ワイン、創意性、イベント全体の内容が期待ほどではなかった。
主催者側は「食材が高いため、価格が高くなった。あまり安く価格を設定すると、スターシェフに対して
失礼になる。もともと、この程度のレベルに合わせてスターシェフが準備したディナー」と話した。
5カ月前の今年4月、「美食の都市」シンガポールでも同じイベントが開催された。
イベントの名前は「シンガポール美食大会(World Gourmet Summit)」。
イベントでは、世界最高峰のスターシェフが提供する料理を味わうディナーもあった。
高級ホテルでディナー7コース、それぞれ最高級のワインが無制限で提供された。
価格は18万5000ウォン(約1万3500円)だった。参加したシェフたちが勢ぞろいしたディナーは、
約28万ウォン(約2万500円)。ソウル・グルメの半分程度だ。
「ソウル・グルメ」の高級ディナーから背を向けた市民たちは、相応な価格でスターシェフの腕前を
見ることができるマスタークラス(1回5万ウォン=約3700円)に押し寄せた。28日に行われた
ミッシェル・トゥアグロ氏のクラスには、200人余りが参加した。トゥアグロ氏の手により細長く刻まれた
ジャガイモは、イタリア産ハムを1枚まとい、美しい花になった。「きれいでしょう? 韓国の国花ムクゲです!」。
参加者の間から感嘆の声が上がった。
「ソウル・グルメ」に招待された海外のメディア関係者は、スターシェフが披露した華やかなディナーよりも、
基本的で土俗的な韓国料理について知りたがっていた。フィンランドの記者、ローラ・ファロティ氏は
「平凡な韓国料理を味わって、韓国の優秀なシェフにも会ってみたい」と話した。
申晶善(シン・ジョンソン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2010/10/03 10:02:42
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