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(>>1のつづき)
研究を総括するソ・ジョンムン事業本部長は「今見れば誤りが多いが、難しい状況でなされた初めて
の国訳事業の成果を蔑視してはいけない」としながら「古典学者、分野別の専門学者、国語学者らが
チームを組んで既存の国訳本に対する修正補完作業をしていく計画」と明らかにした。実録が当代最
高の文章だった点を考慮して、21世紀に合うハングルを駆使しながら内容が正確で、学術研究の成
果が反映されるようにするという方針だ。
朝鮮太祖(テジョ)から哲宗(チョルジョン)まで25代472年間(1392~1863)の歴史を編年体(年月の順を
追う方法)で記述した朝鮮王朝実録は1894巻888冊(国訳本447巻)で国宝151号であり、ユネスコ世界
文化遺産に登載された。高宗(コジョン)実録と純宗(スンジョン)実録は日帝が著述に介入して誤りと
歪曲が多く、全体実録から排除された。実録は20世紀始めまで太白山(テベクサン)・鼎足山(チョン
ジョクサン)・赤裳山(チョクサンサン)・五台山(オデサン)など4ヶ所の史庫に分散保管してきて、現在
はソウル大の奎章閣(キュジャンガク)、国家記録院釜山支院にある。北韓(北朝鮮)は韓国戦争(朝鮮
戦争)当時、旧皇宮の蔵書閣に所蔵されていた赤裳山史庫本を持っていったので、南韓(韓国)の国訳
本は太白山本を底本とした。
(おわり)