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２９日、極秘裏に中国を訪問していたあの人の真意とは？
野党の追及が強まり、中国との交渉も行き詰る中、事態打開を目指す動きが水面下で進んでいました。
Ｑ．首相の特使として来た？
「そういうわけではありません」（民主党・細野豪志衆院議員）
民主党の細野豪志議員が２９日にお密かに北京入りしていました。政府関係者によりますと、先週後半、細野議員
が国会を欠席し北京に行くという情報を民主党執行部から聞いた仙谷官房長官が、細野議員と連絡を取り合いながら
密かに準備を進めたといいます。
細野議員は去年１２月、小沢元代表率いる１４３名の民主党国会議員による訪中団の事務総長として、中国側と
太いパイプを築いたとされます。ただ、細野議員の訪中について小沢氏は３０日、側近議員に対し「その話は聞いて
いないんだ」と述べたといいます。
「今回の件は小沢さんが指示したものではないが、細野は小沢さんにも報告していたようだ」（細野氏周辺）
細野氏は小沢氏から中国政府要人とのパイプを引き継いだうえに、「脱小沢」路線の仙谷官房長官や前原外務大臣
にも近いことから「密使」として白羽の矢が立ったとみられます。訪中には、民主党職員で鳩山前政権時代に内閣官房の
専門調査員として官邸入りした須川氏が同行。空港から中国側のエスコートを受けて釣魚台迎賓館に入り、戴秉国
（たい・へいこく）国務委員などの要人に対し菅総理のメッセージを伝えたもようです。
「まったくこの件は承知しておりません」（菅直人総理大臣〔２９日〕）
今回の細野議員の行動について菅総理はこう語りましたが、党執行部の１人は「メッセージの内容については総理とも
話していたはずだ」と証言します。菅総理は先週、訪問先のニューヨークで記者団に対し、「いろんな人が努力をしている。
もう少し努力が進むのを見守っている」と述べ、セカンドチャンネルによる交渉を示唆していました。
細野議員は当初の予定を半日繰り上げて３０日午後に帰国しました。
「私の個人的なつながりの中で行って来ましたので、誰と会ったということについては大変申し訳ないんですけど、
申し上げることはできません」（民主党・細野豪志衆院議員）
細野議員の周辺は「訪問の成果が出るまではだんまりを決め込むしかない」と強調しますが、今回の行動が明るみに
出たことで今後「二元外交ではないか」との批判が出ることも予想されます。
ソース（TBS News-i） ※ソース元に動画あり
URLﾘﾝｸ(news.tbs.co.jp)