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フジタ“人質”進展なし 空軍療養所に誤って侵入か
2010.09.29
中国河北省石家荘市で、ゼネコン準大手「フジタ」(東京都渋谷区)と現地法人の日本人社員4人が
軍事管理区域に許可なく侵入、撮影した疑いで拘束されている問題は未解決のままだ。香港の人権団体は
28日、4人は同省鹿泉市の空軍療養所に誤って侵入し、拘束された可能性があると伝えた。4人が撮影
したビデオの一部に、弾薬庫が映り込んでいたというが、尖閣問題で“人質”をとりたい中国の格好の
餌食になったとの見方は捨てきれない。
4人は遺棄化学兵器処理施設建設の政府入札に参加するため、下見に訪れていたとされる。香港の中国
人権民主化運動ニュースセンターによると、空軍療養所は遺棄兵器の埋蔵地点から約1キロ離れた場所に
あるという。
処理施設建設は、遺棄化学兵器の処理を遺棄国に義務付けた「化学兵器禁止条約」に基づく内閣府の
直轄事業。旧日本軍は先の大戦中、びらん剤砲弾2万-12万発、くしゃみ剤砲弾72万-88万発、
同発煙筒125万個に及ぶ化学兵器を中国国内に遺棄したとされ、1999年の小渕改造内閣下で処理
作業が正式に開始された。
2007年度までに総額540億円が投じられたが、支出は不透明な部分も多く、ヘリポートや変電所
など過剰な施設建設費用がたびたび問題視されている。事業を統括するコンサルタント会社が人件費の
水増しで東京地裁から有罪判決を受けたこともあり、内閣府は08年度から直接発注に切り替えた。
内閣府とフジタは過去に同事業で契約を結んでいたが、現在は契約関係にない。フジタ本社は「中国からも
日本政府からも連絡がない。大変心配している」(広報)としている。
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