10/09/29 14:48:44
レアアース輸出、再開へ=対日関係修復の姿勢か-中国
【北京時事】尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件後、日本がその需要の9割超を中国に依存する
レアアース(希土類)の対日輸出が事実上ストップしていた問題で、中国当局の通関手続きが
再び動きだしたことが29日分かった。複数の日系商社や貿易筋が明らかにした。
関係者によると、中国商務省当局者が28日、一部日系企業に対して口頭で、通関手続きを
速める意向を伝えたもよう。また、事件後に日系企業とのレアアース取引を自粛していた中国
企業が、姿勢を改めたとの情報もある。
日本が漁船船長を釈放した後も、賠償や謝罪を要求する中国政府の姿勢に対しては、日本
国内で反発が強まっているほか、国際社会も懸念を強めている。こうした状況が続けば、発展を
続ける中国経済自身にも影響が及ぶ恐れがあり、関係修復に動きだした可能性がある。
一方、大畠章宏経済産業相は29日午前、取材に対し「経産省にはきちんとした形で(輸出
再開の)情報は入っていない。確認を急ぎたい」と述べた。
また、中国税関当局が一部で日本の輸出入品に対する通関検査を厳格化し、荷動きが滞って
いる問題では、「27日ごろから検査が徐々に緩和されている」(航空貨物大手)、「状況は
基本的に変わっていない」(物流大手)など、さまざまな情報が流れている。「上海では航空、
海運いずれの手続きも正常化したが、青島では全量検査を実施するとのうわさもある」(同)
との話もあり、現地の日系企業は情報収集に追われている。(2010/09/29-12:32)
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