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>>1の続き
2軍のシーズンが終わる今月末、宋コーチは韓国に帰国する予定だが、最近変わったプ
ロジェクトを引き受けることになった。2008年にドラフト2位で巨人に入団した20歳の有望左
腕、宮本武文を育てることだ。「わたしと同じ左腕なので任せられたのではないでしょうか。
才能はあるんですが、精神力が弱いんです。ちょっとでもきついと、すぐあきらめてしまうの
です」
宋コーチは、宮本との守備練習で少しでもたるんだところが見られれば、直ちに大声でし
かった。外国人コーチ、それも正式なコーチでないにもかかわらず、宮本は、無駄口一つた
たくことなく付いてきたし、トレーニングが終わると、頭を下げてあいさつをした。
「本当に自分の実力を高めようと思って努力してくれていることが分かったんだと思います。
ここで過ごした1年が、今後指導者として生活していく上で大きく役立つことでしょう」
しかし、帰国を目前に控えた宋コーチは笑ってばかりもいられない。来季の就任先が決ま
っていないのだ。ハンファにも適当な役職がないという。にもかかわらず、やはり古巣が気に
なるようだ。「ハンファについての良くない話がたくさん出回っているため、あまりうれしくはあ
りません。来年は成績が良くなるように期待しています。それでこそ、ファンが足を運んでく
れるというものです」
また、19日に引退試合を行った後輩のヤン・ジュンヒョク(サムスン)については、「韓国の
プロ野球界では、プロの第2世代から第3世代への入れ替えが行われているようです」と語っ
た。「ジュンヒョクだけじゃなく、多くの選手が引退しますね。大変残念なことですが、その時
が来たのかと思って受け止める以外にありません。いつまでも選手でいられるわけではない
んですから」
日本のプロ野球界には、宋コーチのようにコーチ研修をする韓国人が少なくない。巨人の
キム・ヒョヌク氏(元サムスン)、ロッテのチョ・ウォヌ氏(元ハンファ)、ヤクルトのパク・ソクジ
ン氏(元ロッテ)などは、互いに連絡を取り合いながら寂しさをほぐし、未来の指導者になるた
めの訓練に汗している。