10/09/18 23:36:01
★半導体部品の在庫7割増:過剰生産深刻?景気鈍化も[経済]
景気回復をけん引してきた半導体・電子部品や自動車など主要輸出品目が、
急速な在庫増を受けて苦境に立たされている。半導体・電子部品の在庫増加率は
今年1月の前年同月比15.7%から7月には69.4%に急上昇。
自動車の在庫増加率も同期間、3.7%から 38.0%に跳ね上がり、多くの在庫を抱える事態になっている。
各国の景気浮揚策による需要増で輸出量が増加したものの、大幅受注を見込んだ過剰生産により
在庫は雪だるま式で急増。韓国勢が得意とする分野での在庫急増に、景気鈍化の懸念も出ている。
在庫増は情報技術(IT)関連と自動車で目立っている。統計庁によると、
今年7月の全産業の平均在庫増加率は18.0%だったのに対し、
IT関連は 58.3%と、40ポイント以上の差が開いた。
IT関連の中でも半導体・電子部品は69.4%と最も高く、映像音響・通信機器(30.6%)も高い在庫増加率を示した。
このほか、平均増加率を上回ったのは自動車と1次金属(19.0%)だけで、
IT関連と自動車が全体の在庫増加率を押し上げていることが分かる。
在庫の増加により、生産増加率も落ち込んでおり、半導体は
第1四半期(1~3月)の59.3%から7月は27.6%に低下。自動車も同期間、51.0%から25.9%に下がった。
■大手でも急増
大手各社も在庫増に頭を抱えている。
サムスン電子の在庫資産は、昨年末の9兆8,393億ウォン(約7,200億円)から今年上半期(1~6月)には
13兆8,248億ウォンへと40.5%増加。このほか、LG電子とハイニックス半導体も、
同期間30.2%、5.4%それぞれ増えている。
全世界でのパソコン(PC)需要が予想を下回ったことで、
特にDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)など
半導体を中心に在庫が増加したことが影響した。また、半導体製品などの価格の下落が長期化し、
各メーカーが採算を取るため薄利多売に走ったことも要因とみられる。
サムスン電子の関係者は「30ナノメートル(ナノは10億分の1)級の製造プロセスが改善されたことで
生産量が増えたが、供給は思うように伸びない状況」と話し、生産過剰が在庫増の一因との見方を示した。
一方、現代・起亜自動車グループも在庫増が深刻で、
現代自動車は上半期に16.1%、起亜自動車は23.4%増加した。
世界的な需要増を見込んだ生産シフトが、在庫増につながった。
■成長停滞を懸念
増え続ける在庫を前に、専門家の間では景気の鈍化を懸念する声が相次いでいる。
サムスン経済研究所はこのほど、半導体や自動車の在庫急増により、
来年の韓国の国内総生産(GDP)の伸び率は今年の5.9%から3.8%に落ち込むと予測した。
生産増加率は半導体で、今年の46.9%から来年は5.3%に、
自動車は16.7%から3.6%にそれぞれ大幅低下するとした。
このほか、大韓商工会議所は、今年第4四半期(10~12月)の輸出業績予測の中で、
半導体輸出が前期の53.7%増から9.9%増に鈍化すると予測。
自動車は13.1%増から3.2%減へと、マイナスに転じるとした。
いち早い経済の回復で注目を浴びる韓国経済だが、在庫の急激な増加が成長の“足かせ”となるのは間違いない。
企業だけでなく官民を巻き込んだ在庫問題解決が急務といえそうだ。
ソース NNA 2010年9月17日(金曜日)
URLリンク(news.nna.jp)
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★1の立った日時: 2010/09/18(土) 20:13:43
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