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北朝鮮の影響下にある思想教育などが問題視されている朝鮮学校へ、高校授業料無償化を適用するか否かの議論が、
大詰めを迎えている。こうした教育のために税金を使うことは「国民に対する背信」と批判するジャーナリストの櫻井よしこさんと、
適用を見送れば、次代を担う若者たちに「差別、排除といった思いを抱かせることになる」と話す社民党の阿部知子政審会長に聞いた。(喜多由浩)
≪櫻井よしこ氏≫
偏った教育内容が問題
●国民への背信だ
--なぜ、無償化適用に反対か
「高校授業料の無償化自体は『教育立国』としてあっていい。日本が教育に使う予算は、むしろ低いぐらいだから、
『もっともっとお金を使ってもいい』というのが私の立場だ。しかし、朝鮮学校に適用するのは断固反対だ。
その一義的理由は、(偏った思想教育など)カリキュラムの内容にある。
このような教育が行われるのは日本にとってマイナスであるだけでなく、朝鮮学校の生徒にも不幸なことだ。
こうした間違った教育のために税金を使うことは、国民に対する背信にほかならない」
--具体的には、どんな教育内容が問題か
「朝鮮学校で使われている『現代朝鮮歴史』教科書(日本語訳)を読んだが、文章そのものが、教育現場で使う文章ではない。
たとえば、金(日成主席・正日総書記)父子には、麗々(れいれい)しい敬語を使う一方で、アメリカの元大統領には『氏』さえない。
また、歴史は立場によって見方が異なるものだが、この教科書の拉致問題や朝鮮戦争に関する記述などは、
そうした『解釈の違い』の次元ではなく、完全な捏造(ねつぞう)であり、ウソだ。
『授業がウソ』と知りながら学ばねばならない育ち盛りの子供たち(生徒)の心理的苦痛を思うと、かわいそうでならない」
●民主主義にもとる行為
--この問題を検討する文科省の専門家会議は「具体的な教育内容は基準としない」などとする報告書を出した
「形だけ高校の体裁を整えるのが教育なのか。教育とはまさに中身であり、体裁のみの次元で教育を論じてはならない。
この専門家会議はメンバーさえ公表されていない。いつ、どこで、どんな議論をしたのか? どんな意見が出たのか?
国民には一切、分からない。真っ暗闇の密室で情報を隠したまま、偏った教育を行っている学校に税金を注入するのは、
民主主義にもとる。もし、それを行うのなら民主党の『良心は死んだ』とみなされても仕方がない」
--しかも、文科省の視察では歴史の授業を見せていなかった
「“設(しつら)えられた”、現実とは違う状況の中での情報収集だったということだ。こうした事実が報道で明らかになったのだから、
政府はそれを参考にして、改めて結論を下すべきだろう」
--「差別をすべきではない」「学ぶ権利を奪うことになる」と無償化適用に賛成する人もいる
「それでは、偏向した教育、ウソを教える教育、生徒のためにもならない教育を税金で手伝うのか?
これをやめさせることが、どうして『差別』になるのか、理解できない。“ためにする”議論というほかないだろう」
ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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