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2日早朝、仁川・江華島に上陸した台風7号(アジア名:コンパス)は、ソウルなど首都圏を通過した後、
午前10時50分ごろ江原道高城東の海上に抜け、気象庁は非常事態を解除した。
台風はソウルや首都圏、中部地方の各地で街路樹を根こそぎ倒すなど、強風でさまざまな被害をもたらした。
近年では非常に珍しい、典型的な「風台風」だった。
台風7号の瞬間最大風速は52.4メートル(全羅南道新安郡紅島)で、
これは2003年の台風14号、02年の15号などに続く、観測史上4番目の強さだった。
台風が上陸した午前6時35分ごろから、およそ2時間にわたり、直接の影響圏に入った首都圏の住民2000万人は、強い恐怖を感じた。
被害も相次いだ。京畿道城南市に住むヒョンさん(37)が、狂風で飛んできた木に頭をぶつけて死亡するなど、5人が死亡した。
また、ソウルや首都圏だけでなく光州、忠清南道泰安、洪城などでも、
およそ156万7000世帯で停電(午後3時の時点で144万世帯が復旧)が発生した。
ソウル地下鉄1・ 2・4号線や韓国高速鉄道(KTX)などの鉄道も一時運行を見合わせ、国際線・国内線の旅客機も相次いで欠航した。
しかし専門家は、「台風がもたらした強風に比べ、被害は予想以上に小さかった」と語る。台風が首都圏を通過する際、
「同じくらいの勢力(瞬間最大風速56.7メートル)で
246人の死亡者を出した02年の台風15号による被害が再現するのでは」という懸念の声も上がっていたが、幸いそれほどの被害はでなかった。
これには幸運な要素が幾つか作用していた。
台風は当初の予想よりも速度が速く、そのため首都圏など内陸にとどまった時間も短かった。
さらに、過去の台風のように大雨をもたらさない、典型的な「風台風」だったのだ。
気象庁の関係者は、
「台風が内陸にとどまる時間が長ければ、被害はそれだけ大きくなる。
今回も1日夜の時点で、『2日正午ごろ上陸、夜8時ごろ東海に抜ける』と予想していたが、
速度が予想以上に速かったため、被害もそれだけ小さくなった」と語る。
陸地に8時間ほどとどまると予想していたのが、わずか4時間25分(2日午前6時35分から同日午前10時50分まで)で東の海上に抜けたのだ。
台風の移動速度が速かったことで、降水量も少なくなった。
1日から2日にかけての降水量は京畿道ムンサンや漣川など京畿道北部で100ミリから140ミリを記録したが、
ソウルなど首都圏では40-50ミリにとどまった。
8月下旬にソウルで100ミリ近くの集中豪雨が2回降ったのに比べ、ここでも今回の台風が典型的な風台風だったことが分かる。
気象庁によると、02年の台風15号は江原道江陵市とその周辺に1日で870.5ミリの雨を降らせたが、
その理由は移動速度が非常に遅く、陸地にとどまった時間が長かったからだという。しかし今回の台風は、それとは非常に異なるケースだった。
このような台風の動きに影響を及ぼした要因として考えられるのは、一つは太平洋高気圧の動きだ。
1日夜の時点で中部地方にまで勢力を伸ばしていた夏の太平洋高気圧は、2日深夜から急速に勢力が弱まって東に抜けた。
そのため、台風が動きやすい経路が開かれる形になった、と気象庁は分析する。
さらに、上空の強い偏西風が南下して1日夜から韓国に近づき、西海(黄海)上にあった台風とぶつかって、台風の移動速度を速めた。
気象庁のパク・キョンヒ事務官(予報技術チーム)は
「通常の台風は北上してから東に向きを変えるが、方向を変える際に移動速度が遅くなるという特性がある。
ところが今回の台風は偏西風の影響で逆に速度がはやくなり、中部地方を一気に通り過ぎたようだ」と説明した。
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2010/09/03 09:00:19
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