10/08/16 19:52:42
任天堂は7月29日、2010年4～6月期の連結決算について発表し、最終損益が252億円の赤字（前年同期は423億円
の黒字）となったことを明らかにした。
これに対し、中国メディアの中国経営報は15日、もっとも歴史ある玩具メーカーが最大の危機に直面していると
報じ、「為替の影響による赤字との報道もあるが、任天堂の戦略がもたらしたものだとの声もある」と報じた。
記事では、「任天堂は赤字の理由について、円高とニンテンドーＤＳの値下げによるものと発表したが、この
ところ、ゲーム機の地位はソニーに取って代わられている」と指摘し、プレイステーション3とＰＳＰの販売
数はＷｉｉを超えていると主張。さらに、ハードとしてのＷｉｉは体感型のゲーム機として市場に衝撃を与え
たが、ゲームソフトの開発メーカーとしての任天堂は「沈黙状態がずっとつづいている」とした。
続けて、ソフト開発において、任天堂は昔の功績にあぐらをかいているとし、「任天堂のソフトの中でもっとも
売れているのは、90年代に流行ったスーパーマリオシリーズであることがその証拠だ」と指摘した。
また、記事では中国のゲーム市場についても言及した。任天堂が中国に正規代理店を有している以外、マイクロ
ソフトおよびソニーのいずれも中国市場に正式に進出していないのは、「ハードの販売は利益につながらない
うえ、ソフトは海賊版ばかりだからである」と主張。
正規であれば400元（約5200円）のソフトも、発売から2カ月以内に8元（約104円）の海賊版が出まわると報じ、
中国人消費者に海賊版を使用させず、正規版を買わせたいのであれば、ゲームメーカーは中国人消費者のゲーム
の内容と価格に対する需要を理解し、双方の利益に合致する戦略を取るべきであると主張した。
（編集担当：及川源十郎）
サーチナ 2010/08/16
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