10/08/15 12:30:33
(>>1の続き)
水曜デモを主催するのは、慰安婦問題を解決するために設立された韓国の団体
「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」。韓国の反日団体の急先鋒(せんぽう)として知られる。
ただ実際にその日のデモを仕切るのは挺対協とは限らず、毎回違う。日韓の支援団体や学生らが
当日のデモを企画し司会進行を務めており、参加者らも同じメンバーとはかぎらない。
7月21日の水曜デモは、ソウル市立大学総学生会の進行で行われた。夏休み中ということもあり
大学生らの姿が目立った。30度近い気温の中で行われ、元慰安婦の女性は6人が参加。
「日本政府は謝罪しろ、謝罪しろ」「国家賠償しろ、賠償しろ」とシュプレヒコールをあげていた。
この日のデモには、「3年越しの希望がかなって参加した」という東京都・品川区役所労働組合の
組合員の姿もあった。約10人ほどが参加。「本当にごめんなさい。日本に戻ってたくさんの女性に伝えたい。
ともにがんばりましょう」と訴えていた。
8月4日のデモは、日本から来た「日本軍『慰安婦』被害女性と共に歩む大阪・神戸・阪神連絡会」が企画。
元慰安婦の吉元玉さん(83)の体験談を寸劇にして韓国語で披露していた。
参加者に中・高校生らの姿が目立った。元慰安婦は3人が参加。この日の最高気温は32度、
湿度66%と、じっとしていても汗が流れるような蒸し暑さだった。
デモに参加したソウル市内の中学3年の女子生徒(15)は「もともと慰安婦問題には関心がなかったが、
学校の先生に夏休みの宿題としてデモに参加するように言われた」と話していた。
「連絡会」のメンバーらは、デモの中でなぜか慰安婦問題とは直接が関係ない「朝鮮高校授業料無償化」も訴え、
「在日」が日本でどれだけ差別されているかを切々と説いていた。
また寸劇の中では、こんなせりふが登場。
「これからも戦争してやろうと考えている人たちは、拉致事件を利用して日本と朝鮮民主主義人民共和国が
仲良くなることをじゃましている。日本と朝鮮が仲良くなれば戦争に備える必要がなくなる。
米国が日本に軍事基地を置く口実もなくなる。バックに米国の意図があるんです」
劇とはいえあまりにも荒唐無稽(むけい)な話。しかも「あなたたちは朝鮮総連と何か関係があるのですか」
と突っ込みたくなるような政治的なメッセージも込められている。デモに参加していた韓国の若者たちが、
言葉通りに受け止めたのではないかと心配だ。
8月11日は、前日に菅直人首相の“謝罪談話”が閣議決定されたことや4日後の15日に光復節
(日本統治から解放されたことを祝う日)を迎えることから、普段の10倍近くの約500人が集結。
元従軍慰安婦は7人が参加した。全国女性連帯が進行役を務め、歌あり、踊りあり、朗読ありで
約1時間半に渡って延々と続いた。
途中で、大声を張り上げながら日韓併合条約の無効などを訴えて「1人デモ」を繰り広げる
中年の韓国人男性が登場。警察官が取り囲むなど一瞬騒然としたが、しばらくすると警察官も
マスコミも周りから立ち去ると、誰からも注目されないまま1人でデモを続けていた。
デモの中で、元従軍慰安婦の金福童さん(84)が大使館に向かって、こう声を張り上げた。
最後は罵声(ばせい)に近い言葉だった。
「大使!大使とは何をする人か?日本政府にはっきり伝えてください。老人たち(元従軍慰安婦たち)が
みな死ぬ前に謝罪と賠償をしなさい。分かっているのか。悪いやつら!心もないやつら!」
一方、水曜デモは日本大使館前の歩道を占拠する形で行われており、週日ということもあり、
周辺のオフィスで働くサラリーマンやOLらの通行を妨げていることは間違いない。
「邪魔だ。もっと違うところでやれ」と、怒鳴りながら通り過ぎるサラリーマン風の中年男性の姿もあった。
日本大使館前には常時、警察車両が待機し警察官が警備に当たっているが、水曜デモの際は増員され、
私服の警察官らもデモも見守っている。8月11日のデモのときは、警察のバス7台が大使館前を
取り囲むように縦列駐車し、物々しい雰囲気だった。