10/08/12 21:58:16 uEYcJCUA
>>631
帰って来た「ちびくろ・さんぼ」
URLリンク(slashdot.jp)
KAMUI 曰く、 "YOMIURI ON-LINEの記事に依ると,かつて「人種差別的である」とされて
絶版となった「ちびくろ・さんぼ」(岩波書店版)が瑞雲舎から復刊する事になった。
「ちびくろサンボ」(The Story of Little Black Sambo)は元々,19世紀末に Helen Bannerman が
娘たちのために描いた絵本で,1899年に出版された。虎が登場する事や
「インドでは(バターを)ギーと言います」などの内容を考えれば舞台はBannerman 夫妻が
在住していたインド周辺と考えるのが妥当だと思われる。
だがアメリカで出版されて後に物語がアメリカ南部の黒人一家の話に改変された事や,
出版された中に人種差別的な翻訳や挿絵が使われたものがあった事,また黒人男性を蔑視する
「Sambo」という呼称が存在した事などから 1960年代の公民権運動の過程で「差別的な本」との
印象を持たれ店頭から消えた(但し絶版にはなっていない)と言う。
日本では 1988年に市民団体の抗議から岩波書店版が絶版になった事に始まり,
当時出版されていた数十種類全てが絶版となった。当時,所謂「言葉狩り」が全盛期?で
出版社側が過敏になっていたと言う理由もあるのだが,有無を言わさぬ絶版や図書館からの撤去,
更に焚書(!)が行なわれた事もあってこれがその後の長い論争の原因ともなっている。
なお,1999年に Bannerman の絵を使ったオリジナル版の翻訳本が径書房から出版されている。"