10/08/09 21:58:01
政府は9日、日韓併合100年にあわせた菅直人首相の談話を10日に閣議決定し、首相が記者会見で公表する方針を決めた。
過去の植民地支配に関し、「多大な損害と苦痛に対し、痛切な反省と心からのおわび」を表明し、
韓国側が求める朝鮮半島由来の文化財を「引き渡す」と明言する。
談話には玄葉光一郎公務員制度担当相(民主党政調会長)ら政府・与党内に異論も多いが、
首相は仙谷由人官房長官の意向を受け、発表を押し切る構えだ。
仙谷氏は9日夕の政府・民主党首脳会議で
「(終戦の日の)8月15日や(併合条約が発効した)8月29日より前のタイミングでやりたい」と述べ、10日の談話公表を表明した。
談話は、平成7年の「村山談話」を踏襲し、日本による植民地支配と侵略の歴史を認め、心からの謝罪を表明。
加えて韓国側がかねて求めてきた、旧朝鮮王朝がかつて所蔵し、現在は日本の宮内庁に保管される文化財の返還も約束する。
朝鮮王朝時代の王室行事を記した儀典書「朝鮮王室儀軌(ぎき)」などを念頭に置いている。
これらの文化財については、昭和40(1965)年の日韓基本条約締結に伴う関連協定で
一定数に限定して返還することで合意したが、その後に対日請求権は消滅している。
しかし、政府は、併合100年にあたり、韓国内で返還を求める声が高まったことを受け、返還表明を決めた。
新たな条約締結に向け、日韓両政府が交渉に入ることも確認する。
また、サハリン残留韓国人への支援や朝鮮半島出身者の遺骨返還支援などの人道支援の実施も表明する。
談話をめぐっては、玄葉氏が6日のインタビューで
「まさかあり得ないと思うが、賠償・補償が蒸し返されることは絶対あってはならない」と表明。
野田佳彦財務相も9日に国会内で仙谷氏と会い、懸念を伝えた。しかし、仙谷氏は
「植民地支配の過酷さは言葉を奪い、文化を奪い、
韓国の方々に言わせれば土地を奪う実態もあった。そこを直視しなければならない」と押し切った。
一方、自民党の谷垣禎一総裁は9日、仙谷氏に電話し、
日韓基本条約に伴う協定で両国間の財産・請求権問題が完全に解決されたことを踏まえ、村山談話を逸脱しないよう求めた。
谷垣氏は首相にも電話したが、首相は「官房長官から聞いている」と述べただけだった。
ソース MSN産経 2010.8.9 21:02
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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