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[ソウル広場]光化門復元と日帝の朝鮮王宮抹殺記/ノ・ジュソク論説委員
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▲ノ・ジュソク論説委員
来る光復節の日、正しい姿となった光化門(クァンファムン)を見ることになる模様だ。朝鮮の法宮(王が
住む第一の宮廷)である景福宮（キョンボックン）の正門の光化門が本来の姿そのままに生まれ変わる
というという話だ。光化門は朝鮮王宮の受難史と軌を一にする。壬辰倭乱の時に燃えて、興宣大院君
(フンソンデウォングン)がまた作ったが、日帝に国を奪われてあちこち移される過程で毀損されてよじれ
た。日帝は民族の精気と朝鮮王室の権威を変節させようと宮廷を徹底して破壊した。
日帝の朝鮮王宮抹殺政策は用意周到で結果はみじめなものだった。5宮の中で景福宮は解体されるよ
うになったし、昌徳宮（チャンドックン）は疲弊するようになったし、昌慶宮（チャンギョングン）は動物園に
化けた。慶熙宮（キョンヒグン）は学校になったし、慶運宮(キョンウングン)は徳寿宮（トクスグン）と名前
が変わって退位した高宗（コジョン）と純宗（スンジョン）の住居として使われた。
毀損される前の景福宮の全景写真が公開されたことがある。1915年頃撮影された景福宮は高い塀の後
ろに殿閣(宮殿と楼閣)がびっしりと建った雄壮な宮廷だった。私達が知る縮んだ景福宮ではなかった。
1867年の再建当時、景福宮の殿閣は全7226間(ま)であったし、宮城の外の後苑(フウォン)に489間の殿
閣が別々にあった。 全7715間で規模面で9999間を自慢する中国の紫禁城に劣らなかった。昌徳宮の
4500間を合わせればかえってより大きかった。日本京都の天皇宮は広さで景福宮の4分の1に過ぎない
小さい宮に過ぎなかった。
ソウル新聞の前身の大韓毎日新報1910年5月1日付に「景福宮なくなるよ」という題名の胸の痛い記事が
載っている。「景福宮が明成（ミョンソン）皇后(閔妃)殺害事件以後、ものさびしいところに変わったのは全
部分かるが、この前、王室事務を管掌する宮内部で景福宮内に公園を作ろうと殿閣4000余間を競売に
かけた。10人余りが一間辺り15～27ファン(圜、大韓帝国時代の貨幣単位)ずつで買った。この中の3分の
1を買っていった日本人は拓殖会社総裁の妾の子と分かった。」という内容だ。
景福宮の中で博覧会を開いて、総督府を勤政殿の前に作る以前から王宮の殿閣たちが日本人の手に安
値で頻繁に渡されたことが分かる。海の彼方の日本に売られた殿閣は個人美術館や東屋、庭園の一部
になった。さらに商店や妓生（芸者）の店の門として使われた。
景福宮の破壊は植民統治の業績を自慢する博覧会開催の過程で加速化された。1915年の朝鮮物産共進
会、1923年の朝鮮副業品共進会、1925年の朝鮮家禽共進会、1926年と1929年の朝鮮博覧会、1935年の
朝鮮産業博覧会など全6回の博覧会を通じて強行された。景福宮の由緒深い殿閣たちは遊興場所と娯楽
場に変わった。行事の時ごとに日本総督が勤政殿の君主の玉座に座って賞状を与えて、訓示をした。
韓日強制併合100年をむかえて今や場所を取り戻した光化門は多くのことを考えさせる。光化門が自分の
場所を取り戻すことは日帝が壊した朝鮮の脊椎の復旧だ。20年かかって光化門-興礼門-禁川橋-勤政門
-勤政殿-思政門-思政殿-康寧殿-交泰殿につながる景福宮の背骨をやっと合わせた。1990年に始まった
復元はまだ進行形だ。着手当時残っていた殿閣は36棟に過ぎなかったが、去る20年の間に89棟を建てて
125棟を整備した。再建当時の500余棟の25%の水準だ。朝鮮法宮の格を落とす醜い民俗博物館と古宮博
物館、駐車場の撤去は別個の問題だ。景福宮と残りの宮廷を完全復元しようとするなら、今後どれくらいの
時間がさらにかかるのか誰も分からない。
日本の菅直人総理が光復節の頃に謝罪の談話文を発表する予定という。1965年の韓日国交正常化当時
の佐藤、終戦50周年の村山、終戦60周年の小泉総理に続く四回目の公式謝罪になる展望だ。内容をめぐ
って日本列島が沸きかえる。1995年、村山は「痛切な反省の意を表する。」として、2ヶ月も経たずに「朝鮮
に対する植民支配は正当だった。」と言葉を変えた。日本政府は昨年、強制徴用被害者にガム一つも買え
ないお金99円を補償した。外交的レトリックは嫌気がさす。朝鮮王宮抹殺のような精神的・文化的被害はど
のように補償するつもりか。
ソース：ソウル新聞(韓国語) 2010-08-07 23面
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