10/07/29 13:06:41
日本が韓国を強制的に併合してから100年となる8月29日を前に、奪われた文化財の返還を求める韓国政府
の要求に対し、日本政府は一部返還を非公式に検討している、と朝日新聞が28日報じた。同紙によると、
日本政府は宮内庁が所蔵している韓国の文化財の返還が可能かどうかを検討しているという。日本政府内では
韓日首脳会談などの機会に合わせ返還しようという意見がある一方で、「終わりのない要求につながる可能性も
ある」と懸念する声もある、と同紙は報じた。
同紙は、「今回に限り」「宮内庁所蔵の文化財に限り」など、韓国政府から一定の約束があった場合だけ、
返還作業の具体化が可能だというのが日本政府の見解だとしている。だが、韓国政府は「将来、世論が求め
れば従わざるを得ない」と対立しているという。
もし、こうした報道が事実なら、少なくとも宮内庁所蔵の文化財はこの機会に韓国に返還される可能性が
高いと思われる。だが、韓国政府関係者は「韓国は宮内庁所蔵の文化財以外にも、奪われたすべての文化財に
対し返還を求めるという見解を、機会があるたびに繰り返し伝えてきた。韓国政府の見解は、これ以上でも以下
でもない」と話している。
現在、日本の外務省などが非公式に検討している宮内庁所蔵の文化財は、朝鮮時代の王室が国の主要
行事を絵と文章で記録した「朝鮮王室儀軌」や、朝鮮時代の王室図書「帝室図書」などだ。こうした文化財は、
王朝実録と共に朝鮮時代の記録文化がひと目で分かるものであり、韓国内でも返還を求める声が強い。また、
当時の日本が朝鮮総督府図書館から無断で持ち出したため、返還要求の根拠も十分あるというのが専門家
らの話だ。
さらに、韓国政府は宮内庁所蔵の文化財以外にも、政府レベルで返還要求できる文化財について、具体的な
準備に間もなく着手するとのことだ。
日本国内に韓国の文化財が何点あるかについては、正確な統計がない。日本による占領期の文化財流出に
関し、具体的な資料がないためだ。韓国文化財庁は今年2月、「日本の250機関・個人が計6万1409点の
韓国文化財を所蔵している」と発表、朝日新聞も28日にこれを報道した。この資料によると、占領期に「南鮮
合同電気」の小倉武之助社長が集めた「小倉コレクション」1856点を含め、東京国立博物館に6751点あると
いう。ほかにも、国会図書館 6748点、宮内庁4678点、京都の大谷大学5605点など、日本全国に韓国の
文化財が散在していることが分かった。こうした文化財は日本の国公立大規模施設57カ所、東京・増上寺や
京都・知恩院といった寺院145カ所、個人48人が所有・保管している。
しかし、これらの文化財がいつ、どのような経路で日本に渡ったかについては、今後も多くの調査・研究が必要
だと専門家は見ている。日本の文化財専門家である尚美学園大学の林容子准教授は、日本国内に韓国
文化財が30万点前後あると推測している。だが、個人所蔵者は所蔵していること自体を公表しようとしないため、
この数字も正確とはいえない。
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URLリンク(www.chosunonline.com)
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【しんぶん赤旗】「韓国文化財、返して」~高麗時代初期の作、五重石塔[07/27]
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【韓国日報社説】強制併合100年、日本は行動で反省を~文化財を返還する象徴的行動は真正性に重さを加えるだろう[07/21]
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