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- 「新たな関係」へ英首相、インドを優先訪問 -
【ニューデリー＝田北真樹子、ロンドン＝木村正人】キャメロン英首相がインドとの「新たな関係」
の構築を目指し、就任後初めて同国を訪れている。訪中に先駆けることにより、インドとの経済関係
を活性化させる狙いで、オズボーン財務相ら６閣僚に軍事、金融、証券、保険分野の英企業の首脳
９０人を加えた大訪印団を率いての旅である。
２７日から始まった今回の訪問で、各閣僚はインド各地を回っており、ビジネスチャンスの掘り起こし
に余念がない。キャメロン首相は２８日、南部バンガロールにある印ＩＴ（情報技術）大手、インフォシス社
で演説し、「経済成長を上昇させて、失業率を下げる関係にしたい」と強調した。
最終日の２９日には、首都ニューデリーでインドのシン首相と会談、経済問題のほか、アフガニスタン
情勢などでも意見交換する。会談に先立ち、インド財界要人との昼食会にも臨む。
キャメロン首相が１１月に予定される訪中の前に訪印を設定したのは、対印関係を、米国やフランス
との関係と同等に位置付けているとの姿勢を示すためだ。ブラウン前英首相が２００８年１月にインドの
前に中国を訪れ、インド側の感情を害した苦い教訓もある。
キャメロン政権は人権問題を抱える中国との関係は「密接な関与」とし、対印関係と差を付けている。
かつて大英帝国の植民地だったインドは今、同国の自動車メーカー、タタ・モーターズが英国の
ジャガーやランドローバーを買収、英国の３倍以上の速さで経済成長を遂げている。キャメロン首相は
そんなインドに熱い視線を注いでいる。
ソース ： 産経 2010.7.29 00:01
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)