10/07/11 11:48:49
パナマの中国恐怖症
【特集】中国の南米進出
高層ビルが次々と建てられるパナマ市。これまでユダヤ人が独占してきた
パナマの不動産市場にも、中国人勢力が台頭している。/写真=趙義俊特派員
URLリンク(file.chosunonline.com)
パナマで起きているあまりに急速な勢力変化に、現地人は「中国恐怖症」にかかってしまった。
コロン自由貿易地帯で中国製の靴をコロンビアやベネズエラに輸出する中国人、
ファン・ウィジンさんは「コロンの中国商工会長が空港でビザが偽造だと言われ、
空港で四日間も拘束されている。ここに数百万ドルも投資した実業家が偽造ビザを使う
必要などない」と話した。こうした状況で、最近は中国の企業関係者がコロンを離れる動きも
見られるという。ファンさんは「ちょっとやり過ぎではないか」と話した。
パナマでは、あちこちで中国人の姿を目にすることができる。パナマ鉄道や運河の建設労働者に
由来する中国人は、現地人との間に生まれた人まで含めると、人口の5-10%を占めるとの統計もある。
彼らは既に小さな雑貨店から大型病院までを掌握し、もともとパナマの商業を牛耳っていた
ユダヤ人を脅かすほどにまで成長した。
個人経営としては、パナマ最大の病院「アメリカ・クリニック」のアレハンドロ・リー院長(55)も
中国系2世だ。リー院長は「パナマ市内の一等地を中国系が2億ドル(約180億円)で購入した。
中国人は不動産にも進出し始めた」と語った。
こんな事情ゆえ、最近は空港で人種差別まがいの検査も行われる。記者がパナマの空港に
到着すると、税関職員は東洋人だけを別に並ばせた。記者は韓国旅券を入国審査官に示したが、
中国人と共に別室に並ばされ、「韓国は(パナマ入国に際し)本当にノービザなのか」と不審がられた。
しばらくして、ビザが必要ないことが確認されると、記者は通関することができたが、
中国人は空港でひたすら待たなければならなかった。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)
パナマセンターのソン・ドンギュ・センター長からは、「パナマの上流層に会うと、
中国化に対する抵抗感と恐怖が相当強い。それが空港にも表れている」という話を聞いた。
パナマ=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2010/07/11 10:49:52
URLリンク(www.chosunonline.com)
関連記事:
中国に「接収」されたパナマ運河
URLリンク(www.chosunonline.com)
URLリンク(www.chosunonline.com)
URLリンク(www.chosunonline.com)