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[社説]ロシアの北朝鮮難民対応訓練が注目される理由
JULY 07, 2010 06:31
ロシアが3日と4日、沿海州ハサン地区で、大規模な北朝鮮難民の流入に備えた訓練を実施した。
訓練は、一部ロシア兵士が難民の役をし、別の兵士が収容施設の設置や食糧と医療支援を担当する方法で行われた。
ロシアの北朝鮮難民対応訓練は、03年8月に続き2度目。
ロシアが、北朝鮮情勢に不安要因があると判断し、急変事態が発生する可能性を念頭に置いてこのような訓練をしたのだ。
難民対応訓練は、8日まで極東地域で行われる陸海空機動訓練「ヴォストーク2010」の一環だ。
ロシアのメドベージェフ大統領も、機動訓練を参観し、急激に変化する極東地域情勢に対処するための軍事的抑制力を強調した。
ロシアは、国際社会で北朝鮮の後見国のように振る舞う。
海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」事件後、独自の調査団を韓国に派遣し、十分な情報を確保しながらも、依然として
北朝鮮の挑発批判に参加していない。
にもかかわらず、難民流入に備えた訓練をしたことは、それだけ状況が普通ではないと判断していることを意味している。
ロシアはすでに05年8月、北朝鮮との境界地域で、中国と合同軍事訓練「平和任務2005」を実施した。
米国の専門家たちは、急変事態の発生時、米軍が北朝鮮―中国―ロシアの国境まで進出することを防ぐために、先制的に
北朝鮮に共同進入する場合に備えた訓練だと分析した。
中国とロシアは、消極的な難民受け入れと積極的な北朝鮮進入のいずれにも備えていると見なければならないだろう。
北朝鮮の状況は、08年の金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康悪化以降、より一層不透明になった。
最近、金総書記が3男のジョンウン氏への権力の継承を急ぐような動きも捉えられている。
金総書記が今年に入って、公開活動の際、別の側近を差し置いて妹の金敬姫(キム・ギョンヒ)やその夫の
張成沢(チャン・ソンテク)が随行していることも、金総書記が不安に思っている証拠だ。
北朝鮮の急変事態は、内部状況が急激に不安定になり、現統治体制が統制できない状態に陥ることを意味する。
急変事態がすぐに起こる可能性があるという切迫感を持って、対策を整え、ロシアや中国のように訓練しなければならない。
徹底して備えなければ、北朝鮮の急変事態の波に韓半島の平和が動揺する恐れがある。
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