10/07/06 12:36:53
ユニクロを展開しているファーストリテイリング、コンビニエンスストアのローソン、ネット
通販の楽天が、2011年度の新卒採用で5~2割を、アジアを中心とする外国人にする
方向で検討していることが6日、分かった。
内需不振が続く中、日本企業はアジア市場攻略を強化。その中でもこの3社は人事対
策を加速させ、アジア各国の学生のほか、日本に留学している大学生などを対象に採用
作業を進め、将来、アジア事業を指揮する幹部として登用することを視野に入れている。
3社のほかでは、パナソニックも外国人採用に積極的。11年度は、中途なども含めア
ジア出身者などの外国人を、10年度比5割増の約1100人採用する計画。採用全体に
占める外国人比率は約8割に上る見込みだ。
アジア市場の攻略を目指した外国人採用拡大の動きは急速に広がっているが、新卒
大学生などを対象にした国内採用は抑制傾向が続く。企業活動のグローバル化に伴う
しわ寄せへの対応も、今後の課題になりそうだ。
ファーストリテイリングは、全体の5割に当たる約300人を採る計画。進出済みの中国
での出店増に対応するほか、マレーシアや台湾への初出店に備え、店長を担える人材
を確保したいとしている。12年度はさらに外国人比率を高める方針。柳井正会長兼社長
は採用全体約千人のうち、3分の2を外国人にする構想を表明した。
ローソンは留学生の採用に力を入れている。当面、2~3割を主にアジア諸国から採る
方針。2008年度からの3年間で、既に新卒社員の2割に当たる66人が入社している。
楽天は新卒採用予定約600人のうち、150人程度を外国人にする見通しだ。中国のネ
ット通販市場が急拡大すると見込み、ネット検索大手「百度(バイドゥ)」と合弁会社設立で
合意。中国人技術者を活用して、現地ニーズに合ったサービス提供を目指す。
URLリンク(www.sponichi.co.jp)