10/07/06 12:33:41
韓流スターのパク・ヨンハさん(32)が自殺した。
韓国ドラマ「冬のソナタ」に“ヨン様”の恋敵役で出演。
「冬ソナブーム」に乗ってむしろ日本で花開いたが、「日本人になれ!」とのネットバッシングも。
栄光の陰には表に出さなかった挫折と苦悩があった。
韓国ではここ数年、芸能人の自殺が相次いでいる。
極端な選択に彼らを追いやるのはいったい何か-。
(桜井紀雄)
■「ごめん、ごめん…」 父に残した最後のつぶやき
6月30日午前0時10分ごろ、ソウル市内の自宅マンションに帰宅したパクさんは酒に酔っていた。
出演が決まったドラマの打ち合わせを連絡もなしにすっぽかし、
日本人向けレストラン事業を一緒に企画していた知人とマネジャーの3人で飲んでいたのだ。
律義で知られ、新ドラマに並々ならない意欲をみせていたパクさんにとって普通の行動ではなかった。
だが、末期がんに冒された父親の背中や足をさする孝行息子としての優しさは忘れなかった。
「お父さんの代わりに僕がこの痛みを負わなければならないのに、ごめん、ごめん…」。こう泣きながら父親に話すと、一人自室にこもった。
韓国地元警察の発表や聯合ニュース、スポーツ朝鮮など韓国メディアによる自殺直前のパクさんの行動だ。
同0時25分ごろ、一緒に飲んでいたマネジャーに「飲酒運転はしないように」と携帯電話で気遣いのメールを送ったが、
1時過ぎに知人が送ったメールには返信はなかった。
「死にたい。とてもつらい」。午前4時には、バスケットボールチームの後輩に電話でこう漏らした。
5時半ごろ、ビデオカメラの充電用コードで首をつって死亡しているのを、同居していた母親によって発見された。
遺書もなく、突然の死に「冬ソナ」で共演したペ・ヨンジュンさんやチェ・ジウさんら芸能関係者、多くの韓流ファンが衝撃を受けた。
「父親のがん闘病、事業活動、芸能活動を並行したストレスによる衝動的自殺」。警察はそう結論付けた。
■「息子にしたいタイプ」…つかみ取った日本人中高年の心
パクさんは6月19日から始まった日本での全国ツアーの真っ最中で、一時的な韓国帰国での自殺だった。
《空港に来たことをどうして知ってこのように出てきてくださったのか。すごい、すごい~、ありがとうございます》
直近のミニブログ「ツイッター」には空港で出迎えた日本人ファンへの感謝をこう書き込んでいた。
「日本で注目されたこそブレークした。ドラマで主演になるのも日本での放映を見越してのこと。
そういう意味で『逆輸入型』タレントで、日本での人気は韓国に比べものにならない」と
韓流ブームに詳しいライターの児玉愛子さんは指摘する。
パクさんは「韓国歌謡第一世代」の名プロデューサーとして知られた父親の影響で1994年にデビュー。
しかし、鳴かず飛ばずの時期がしばらく続く。
その彼を一躍スターに押し上げたのが、2003年に日本で放送され、ブームを巻き起こした「冬のソナタ」での起用だった。
「冬ソナ放送当時から『ヨン様派』『ヨンハ君派』に分かれるぐらいファンがいた。
低姿勢で品があって純朴で、『自分の息子がこんなだったらいいのに』と
息子にしたいタイプとして中高年女性の心をつかんだ」(児玉さん)
日本で9枚のシングルをリリース。
フジテレビドラマにも出演し、05年には韓国歌手として2人目の武道館コンサートを開催、1万人のファンが会場を埋めた。
4年連続で日本ゴールドディスク大賞を受賞。
6月に5枚目のアルバム「STARS」を発売したばかりで、芸能人として絶頂の最中にあるかのようだった。
ソース YAHOOニュース(記事元は産経新聞) 7月5日12時44分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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