10/07/05 16:32:13
医師免許なしに整形外科を開業、あるいは整形手術をした無免許整形業者と、彼らに免許を貸した医師らが、
ソウル地方警察庁広域捜査隊に一斉に摘発された。文化日報6月14日既報。
摘発された整形外科は3カ所で、元看護助手が「名目上の院長」を置いて自ら手術を手掛けていた病院のほか、
医師は仕事をせず、代わりに偽の医者に施術をさせていた病院もあった。「整形大国」韓国でなぜこのようなことが起こったのだろうか。
皮膚整形分野の隠れた実力者として通っていたシン容疑者(53)は、もともと平凡な主婦だった。
2002年、肌の美容について学べば大儲けできると聞き、中国・瀋陽の美容学校で1週間教育を受けたことが、同容疑者の知っているすべてだった。
シン容疑者は韓国に戻り、医療業者に変身した。「ニセモノ」だったが、
手技に優れていたため、ソウル市陽川区一帯の美容室や化粧品販売員らの間で「医者よりもいい」とうわさが広まった。
コラーゲンを注入し、しわを取るのを最も得意としていた。
05年、京畿道富川市の整形外科がシン容疑者を呼びよせた。無免許だったが、「業界の第一人者」という名声に引かれたものだった。
病院は患者らに対し、「特別招聘(しょうへい)医師が来る」として宣伝した。シン容疑者は、優雅に白衣を着て登場した。
病院長のパク容疑者は名門大の出身だったが、経営が思わしくなかったため、シン容疑者を迎えて施術を数回まかせた。
自信を持ったシン容疑者は08 年、大胆にもソウル市陽川区新月洞の自宅マンションのリビングで「開業」した。
手術用ベッドやレーザー、注射器などの道具を並べると、患者が押し寄せた。
初めは同区木洞や仁川市、富川市に住む以前からなじみの客が来ていたが、口コミでうわさが広まるにつれ、
ソウル・江東地区や京畿道高陽市からも患者が訪れたという。
警察の捜査の結果、シン容疑者が自分の得意とするコラーゲン施術に使用した材料は
潤滑材やガラス容器の表面をコーティングする際に使用する工業用シリコンだった。
一歩間違えると、肌がきれいになるどころか、腐ったり、穴が開いたりする可能性がある物質だった。
一般的にコラーゲン注射は、1回20万ウォン(約1万4500円)から30万ウォン(約2万1700円)程度だが、シン容疑者は価格を大幅に引き下げていた。
1瓶50万ウォン(約3万6100円)の工業用シリコンで、100本分以上の偽コラーゲン注射を作っていたからだ。
シン容疑者の往診施術を受けた京畿道平沢市の家庭では大変なことが起きた。
家族5人を対象にしわの除去施術を行ったところ、60代男性に深刻な副作用が発生した。
このようなことが起きても気に留めず、シン容疑者は患者600人を相手に、無免許医療行為を行い、
少なくとも5億ウォン(約3600万円)の不当利益を得たという。
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2010/07/05 16:03:30
URLリンク(www.chosunonline.com)
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