【韓国】「漢江を泳いで渡ったら結婚してあげる・・・」~ガールフレンドの言葉に飛び込んで・・・[07/05]at NEWS4PLUS
【韓国】「漢江を泳いで渡ったら結婚してあげる・・・」~ガールフレンドの言葉に飛び込んで・・・[07/05] - 暇つぶし2ch200: ◆TAIGAPXmMc
10/07/05 12:46:11 zotuZaAv
>>127
 ころは正月二十日あまりのことなれば、比良の高嶺、志賀の山、昔ながらの雪も消え、谷々の氷うち解けて、水はをりふし増さりたり。
 白浪おびたたしう漲りおち、瀬枕大きに滝なつて、逆巻く水も早かりけり。夜はすでにほのぼのと明けゆけど、川霧深く立ちこめて、馬の毛も鎧の毛もさだかならず。
ここに大将軍九郎御曹司、川の端に進み出で、水の面を見わたして、人々の心を見んとや思はれけん。
「いかがせん、淀、一口へや回るべき、水の落ち足をや待つべき。」
 と宣へば、畠山、そのころはいまだ生年二十一になりけるが、進み出でて申しけるは、
「鎌倉にてよくよくこの川の御沙汰は候ひしぞかし。知ろしめさぬ海川の、にはかに出来ても候はばこそ。この川は近江の湖の末なれば、待つとも待つとも水干まじ。
 橋をばまた誰か渡いて参らすべき。治承の合戦に、足利又太郎忠綱は鬼神で渡しけるか。重忠瀬踏みつかまつらん。」
 とて、丹の党をむねとして、五百余騎ひしひしと轡を並ぶるところに、平等院の丑寅、 橘の小島が崎より武者二騎ひつかけひつかけ出できたり。
 一騎は梶原源太景季、一騎は佐々木四郎高綱なり。人目にはなにとも見えざりけれども、内々は先に心をかけたりければ、梶原は佐々木に一段ばかりぞ進んだる。
佐々木四郎は
「この川は西国一の大河ぞや。腹帯ののびて見えさうは。締めたまへ。」
 と言はれて梶原さもあるらんとや思ひけん、左右の鐙を踏みすかし、手綱を馬の結髪にすて、腹帯を解いてぞ締めたりける。
そのまに佐々木はつつと馳せ抜いて、川へざつとぞうち入れたる。梶原たばかられぬとや思ひけん、やがてつづいてうち入れたり。
「いかに佐々木殿、高名せうどて不覚したまふな。水の底には大綱あるらん。」
 といひければ、佐々木太刀を抜き、馬の足に掛かりける大綱どもをばふつふつとうち切りうち切り、いけずきといふ世一の馬には乗つたりけり、
宇治川早しといへども、一文字にざつと渡いて、向かへの岸にうち上がる。
梶原が乗つたりけるする墨は、川中より篦撓形に押しなされて、はるかの下よりうち上げたり。
佐々木鐙踏んばり立ち上がり、大音声をあげて名乗りけるは、
「宇多天皇より九代の後胤、佐々木三郎秀義が四男、佐々木四郎高綱、宇治川の先陣ぞや。われと思はん人々は高綱に組めや。」
 とて、をめいてかく。 畠山五百余騎でやがて渡す。向かへの岸より山田次郎が放つ矢に、畠山馬の額を篦深に射させて、弱れば、川中より弓杖をついて降り立つたり。
岩波甲の手先へざつとおし上げけれども、ことともせず、水の底をくぐつて、向かへの岸へぞ着きにける。上がらんとすれば、うしろに者こそむずとひかへたれ。
「誰そ。」
 と問へば、
「重親。」
 と答ふ。
「いかに大串か。」
「さん候ふ。」
 大串次郎は畠山には烏帽子子にてぞありける。
「あまりに水が早うて、馬はおし流され候ひぬ。力及ばでつきまゐらせて候。」
 と言ひければ、
「いつもわ殿原は、重忠がやうなる者にこそ助けられんずれ。」
 と言ふままに、大串をひつさげて、岸の上へぞ投げ上げたる。投げ上げられ、ただなほつて、「武蔵国の住人、大串次郎重親、宇治川の先陣ぞや。」
 とぞ名乗つたる。敵も味方もこれを聞いて、一度にどつとぞ笑ひける。そののち畠山乗り替へに乗つてうち上がる。
魚綾の直垂に緋威の鎧着て、連銭葦毛なる馬に黄覆輪の鞍おいて乗つたる敵の、まつさきにすすんだるを、
「ここに駆くるはいかなる人ぞ、名乗れや。」
 と言ひければ、
「木曾殿の家の子に、長瀬判官代重綱。」
 と名乗る。畠山、
「今日の軍神祝はん。」
 とて、おし並べてむずととつて引きおとし、頸ねぢきつて、本田二郎が鞍の取つ付けにこそつけさせけれ。
これをはじめて、木曾殿の方より宇治橋固めたる勢ども、しばし支へて防ぎけれども、東国の大勢みな渡いて攻めければ、さんざんに駆けなされ、
木幡山、伏見をさいてぞ落ち行きける。勢田をば稲毛三郎重成がはからひにて、田上供御の瀬をこそ渡しけれ。


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