10/07/02 16:55:33
東海(日本海)沿岸で、捕獲が禁じられているミンククジラを1年間に100頭以上も捕獲し、市場へ
流していたとして、K容疑者(55)ら10人が警察に摘発された(6月18日付既報)。
韓国では1986年に捕鯨が禁止された。商業捕鯨を禁止する国際捕鯨委員会(IWC)の決議を、
韓国政府が受け入れたためだ。だが、漁網にかかったクジラや、死んだ状態で流れてきたクジラに限り、
食べたり販売したりできる。
ところが、全国の飲食店や刺し身店では、クジラの肉がよく販売されている。これがまさに、今回摘発
されたK容疑者らが捕獲したクジラだ。主犯のK 容疑者は以前、2隻の漁船でカタクチイワシ漁を行って
いたが、クジラの価格が高騰したため、違法な捕鯨に手を染めるようになった。
捕鯨の経験がある船長と船員を集め、捕鯨団を結成したK容疑者は、慶尚北道浦項市や同道
ヨンドク郡の東海沿岸の港を朝5時ごろに出港し、 35-40キロ沖へ出た。クジラが見えるやいなや、
猛スピードで接近し、長さ4-6メートルの銛(もり)をクジラの背中や頭部に打ち込んだ。
K容疑者らの自作した銛を打ち込まれたクジラは、いったん水中に沈んだ後、再び浮上した。そのとき、
K容疑者らは再び銛を打ち込んだり、網を投げ入れたりして、クジラを引き揚げた。船員たちが船上で
クジラを解体している間、地上で待機していた営業役が、クジラを買い取る人を探し回った。
捕鯨団が港へ戻るころ、小さなモーターボートが接近してきた。海上での運搬役だった。クジラの肉は、
彼らが静かな浜辺へ運び、そこで待機していた陸上での運搬役に引き渡した。これは、出港や入港の
手続きを避けるための方法だった。
警察は、「運搬役が販売業者にクジラの肉を引き渡す際には、人けの少ない道でそのまま冷凍車に
積み込み、後で冷凍車だけ返却されていた。このため、クジラの肉がどのようなルートで販売されていた
かを把握するのは困難だ」と説明した。
今回摘発されたK容疑者らのグループは、慶尚南道昌寧郡の農村地帯に、リサイクル品倉庫を
装った冷凍倉庫を設けていた。家宅捜索が行われたとき、倉庫には部位ごとに包装されたクジラの肉が
入った箱が数百箱も積まれていた。その総重量は10トンを超えていたという。
捕鯨団は、出港するたびにクジラを捕獲していたという。多いときは1日に5頭を捕獲し、1頭当たりの
価格は1000万ウォン(約73万円)だったとのことだ。この金を、船主や船長が200万ウォン(約15万円)
ずつ、船員が 100万ウォン(約7万3000円)ずつ、海上での運搬役が300万-400万ウォン(約22万-
29万円)ずつ分け合っていた。
海上での運搬役の取り分が多いのは、危険な仕事であることに加え、暴力団が関与しているためだ。
ミンククジラの時価は2000万-3000万ウォン(約146万-218万円)だが、捕獲自体が違法なため、
価格は安くなる。捕鯨団は昨年5月以降、こうした手法で120頭以上のミンククジラを捕獲してきた。
ミンククジラは漁師たちの間で「海のロト」と呼ばれている。たまたま、網にかかって死んだミンククジラを
発見できれば、それは「掘り出し物」だ。 2004年4月25日、蔚山市の沖で、網にかかって死んでいる
のが見つかった体長7メートルのミンククジラは、1億2365万ウォン(約900万円)で取り引きされた。
死んだクジラを発見した場合、海洋警察に届け出なければならない。海洋警察は、金属探知機に
よる検査などを経て、違法に捕獲したものではないことを確認した後、捕獲した漁師に返却する。
このため、環境保護団体は、「漁民たちが、網にかかったクジラのように見せ掛けている」と指摘してきた。
警察は、「違法な捕鯨団が、全国で15グループ以上活動しているとみられ、捕獲したクジラの肉は
ほとんど販売されているとみられる」と説明した。また、最近は日本から密輸したクジラも販売されている。
URLリンク(www.chosunonline.com)
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【日韓】 クジラについて日本を許せない理由~日帝時代、地上ばかりか海洋も収奪した日本[06/10]
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