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韓国の男子には「兵役の義務」が課されており、満19歳になると兵役検査(身体検査や体力検査など)を受け、
特に問題がなければ必ず軍隊に入隊しなければならない。ただし、学業などのため28歳まで入隊を延期できる。
しかし、これまで韓国籍をもつ健康な男子でも、外国人との間に生まれ、外見上、明らかにハーフと識別される
場合は、兵役法の“混血児条項”により、兵役が免除されてきた。理由は「混血児が入隊した場合、いじめを
受けるなど軍事訓練上、問題がある」ためだ。
黒人や白人とのハーフは、本人が入隊を希望しない限り、無条件で兵役が免除されてきた。ただし、実際に
“混血児条項”で兵役が免除されたケースは、年間10件以下と少ない。日本人や中国人とのハーフなど見た
目が変わらない場合は、もちろん対象外だ。
ところが、韓国社会の国際化が進み、国際結婚も増加するにつれ、中国やベトナムなどから韓国に嫁いで来る
女性が増えている。昨年は2万5千人ほどの外国人が韓国に帰化した。韓国に居住する外国人も100万人を
超える。
こうした国際化を背景に、韓国の教科書から「単一民族」という文言がなくなる中、外見によってハーフを兵役
の対象外とする“混血児条項”は「人種と皮膚の色による差別だ」といった批判が高まっていた。
昨年、国会でこの“混血児条項”を削除する兵役法改正案が通過し、来年からは、白人や黒人とのハーフも兵役
義務を負うことになった。毎年、アジア系を含む1千人余りのハーフが、兵役検査を受けることになる。
韓国国防省は、ハーフの人たちが同じ部隊で服務できるよう検討しているという。
(ソウル 水沼啓子)
MSN産経ニュース 2010/06/28
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