10/06/28 12:31:02
北京市周辺にある河北省三河県に「燕郊」という小さな町がある。叔父の家があった「燕郊」には、大学時代
からよく行き来していた筆者は自然、この町のここ20年間の変貌振りを見てきたことになる。
約20年前、高層ビルなどほとんどなかった「燕郊」は現在、すでに高層ビルが林立する大都市のようになって
いる。「燕郊」は北京市の中心地である天安門広場から東に向かって東長安街、そして通燕高速を経て、渋滞
がない場合、車で30分以内に着く町。交通が便利なため、住宅の価格が北京と比べて割安で、「燕郊」で物件
を買うのは、マイホームを夢見る大勢の北京市民にとって悪くない選択肢となっていた。
しかし、2010年になってから、北京CBDの東方拡大プランが明らかにされたことと、「燕郊」に通じる地下鉄
の建設計画のうわさで、「燕郊」という北京市通州区と接する河北省のこの町の住宅の価格はどんどん高くなり、
新築マンションの価格が1平方メートル当たり0.5万元前後から1万元以上(約13万円)に跳ね上がった。この
価格は河北省のいかなる都市をもはるかに上回り、省都である石家荘市をも凌ぐ。
中国では最近、不動産価格の高騰を受けた引き締め措置が集中豪雨的に実施された。頭金比率や住宅ローン金利
の引き上げなどに加え、不動産税の導入も検討され始めた。この一連の措置に影響され、「燕郊」の不動産業
は真っ先に打撃を受けたらしい。報道によると、「燕郊」の住宅価格は大幅に下落し始め、下降幅は実に30%
にも達しているという。数カ月で倍になり、またその後の数カ月で急落したわけだ。
確かに、中国政府は地方政府に対して、「3戸目以降の住宅購入者」に厳しい制限を加えるよう通達した。3戸
を超える住宅購入はいずれも投機が目的であるとみなし、購入者には銀行ローンを借りれなくするようにし、
中低所得者向け住宅の建設比率を高めることなどを徹底するよう指示している。
筆者の周囲では、「中国政府の引き締め策が奏功したかどうか」という話題に関心を持たず、「不動産の価格
がいつ最低まで下落するか」に興味の大半が向かっている。というのは、住宅を所有している、していないに
関わらず、不動産の価格が最低まで下落したら、それこそが次回の投資(投機)のチャンスとなる、というの
が中国人のほとんどの発想だ。
>>2に続きます
サーチナ 2010/06/28
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